月刊イオ1月号と劇団態変の公演紹介
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(愛)さんのブログでも書いていましたが、17日の月曜日、2013年1月号の月刊イオが完成しました。
特集は「3世、同胞社会を語る」。民族教育やビジネス、法律、科学、料理、スポーツ、医療、芸術の各分野で活躍する同胞3世に登場していただき、自分自身の役割とビジョンを語ってもらいました。
特別企画は「朝鮮のスイーツ」。ペッソルギ、ファジョンなど8種類の朝鮮の伝統的なお菓子とそのレシピを紹介しています。お正月に向けて各家庭で作っていただきたいと思います。
お勧めの記事は、ミュージシャンのファンキー末吉さんに平壌でのロックプロジェクトについて聞いたインタビュー「平壌で出会ったロックな笑顔」です。平壌の子どもたちとの交流の話は心温まります。ファンキー末吉さんが出した本「平壌6月9日高等中学校・軽音楽部」のプレゼント企画もあります。
新しい連載もたくさんスタートしました。
表紙の写真と連動した「EYES TO KOREAN」は、毎月いろんなプロカメラマンが同胞社会を写真で切り取る企画です。「交差点」という連載は、日本の中の様々なマイノリティーからの提言を伝えるものです。同胞たちがどのようにして権利を勝ち取ってきたのかを振り返る「同胞権利ヒストリー」、朝鮮がどのようにして日本の植民地になったのかという歴史をひも解く「朝鮮、その時」、世界各国に住む同胞たちが発信する「Koreans@world」などの連載が注目です。
1月号の取材のために1週間ほど大阪に滞在しました。こういうことは珍しいのですが、1月号は大阪の話題が満載でちょっとした「大阪祭り」になっています。大阪朝鮮高級学校創立60周年行事、大阪朝高ラグビー部が全国大会出場を決めた大阪府予選決勝の模様、大阪朝鮮学校支援のためのモアコンサートとずらりと並んでいます。同胞のお店を紹介する新連載「私の三ツ星」も大阪・生野区の「ふくまさ」を紹介していますし、「ウリハッキョ元気計画」も南大阪初級学校が登場します。
月刊イオ1月号、大阪の皆さんは特に楽しみにしていただきたいと思います。もちろん、その他の地方に住む皆さんも。
今回の大阪での取材で特に印象に残ったのが、これも新連載なのですが、独自の活動で注目を浴びる同胞を紹介する「発信力」(隔月)の取材でした。大阪を拠点に活躍する劇団態変の金満里さんを紹介しています。
3歳のときにポリオにかかり下半身がまったく動かなくなるなど重度の身体障害をおった金満里さんがどのようにして劇団を旗揚げするようになったのか、劇団を通して何を発信しているのか、いろいろとお話を伺いましたが、誌面では10分の1も書けませんでした。
そういうわけで、ぜひ金満里さん、劇団態変の舞台を生で観てもらいたいと思います。金満里さんのソロ公演は久しぶりに東京で行われるので、私も楽しみにしています。(k)
以下、金満里さん、劇団態変の公演予定です。
●金満里 ソロ公演「天にもぐり地にのぼる」
監修:大野慶人/作:金満里
公演日時:12月27日(木)19:30/28日(金)19:30/29日(土)16:00/30日(日)14:00
料金:前売3000円(当日3500円)、学生・シルバー2500円、障害者・介助者ペア5000円
会場:新宿タイニイアリス(東京都新宿区新宿2-13-6-B1)
予約・問合せ:イマージュ/劇団態変(tel/fax:06-6320-0344
e-mail:taihen.japan@gmail.com)
●劇団態変 第58回公演「ミズスマシ」
作・演出:金満里/出演:菊地理恵、金満里、楠木哲郎、小泉ゆうすけ、上月陽平、下村雅哉、向井のぞみ
公演日時:2月14日(木)19:30/15日(金)19:30/16日(土)14:00と19:30/17日(日)14:00
料金:前売3500円(当日4000円)、学生2500円、シルバー3000円、障害者・介助者ペア6000円
会場:アイホール(兵庫県伊丹市伊丹2丁目4番1号)
予約・問合せ:イマージュ/劇団態変
劇団態変
若い頃。態変の芝居を見に、関西まで遠征したことがありました。今、活動場所や経済的な面で、劇団が困難にぶつかっていると聞いています。経済的な保障がない状態になったからこそ、その状況を乗り越える中で、態変の表現がさらに磨かれるのだ、といったことを役者の方が言っていたように思います。税金から補助をもらって活動するパラリンピアンとは大違いです。
障害があってもなくても、自分のやりたいことは、自分の力で追求していくのが原則で、行政は、心置きなく全ての人が夢を追えるような安定した生活を保障するのが仕事です。(五輪招致反対!!)