ファンキー末吉さんと「平壌6月9日高等中学校軽音楽部」
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今朝は新年号にインタビューで登場いただいたファンキー末吉さんの本を紹介します。
ファンキーさんは、皆さんご存知、「爆風スランプ」のドラマーで「runner」などのヒット曲が懐かしく思いだされますね。なんとファンキーさんは2006年から平壌・6月9日高等中学校の軽音楽部の女生徒たちにロックを教える!というユニークな交流を手がけられました。
11月末に出版された「平壌6月9日高等中学校軽音楽部」(集英社インターナショナル刊)には、6年にわたる交流が描かれています。「アネゴ」「ボンボン」「末っ子」「部長」などのニックネームで生徒たちを呼び、彼女たちに難解なギターの奏法を教え、国語の先生や生徒たちの詩にメロディーをつけ、平壌初のオリジナルロックを作りあげる――。と書くとカッコいいですが、最初は楽器の修理から手がけるといった地道な作業から始められたそうです。
ちまたには「北朝鮮本」が溢れ、本屋に行けばそれが山積みにされていますが、人間同士の交流を描いたものは圧倒的に少ないです。
ファンキーさんはお話の中で、「生徒たちは人間を色眼鏡で見てはいけないと教えてくれた」「好きな人にいつでも会える時代を作りたい。彼女たちがきっとそういう時代を作ってくれるはず」と笑顔で「ロック交流」に希望を託されていました。
ファンキーさんは中国での生活が20年になり、社会主義国を見るご自身の「目」を持っているだけ、「朝鮮の市民社会」を語るその言葉もとってもリアルでうなずけるものでした。
10代の女生徒たちと、音楽を作り上げるという密な時間を過ごしたファンキーさん、もう10年も朝鮮に行っていない私はとってもうらやましかったです。そして、生徒たちとの魂の交流が描かれたこの本、笑って泣けます。
ファンキーさんのブログhttp://www.funkyblog.jp/で「물음표(クエスチョンマーク)」などの歌も聴くことができますし、新年号で本のプレゼントも企画したので、インタビュー記事を探してみてくださいね。(瑛)
素晴らしい。今度読んで見ます。
この間コリアブックセンターで買った月刊イオに、丁度末吉さんのインタビュー記事が載ってたので、読ませていただいたんですが、こういう人が増えてくれれば、世界は割と平和になるのでは?と思いました。特に芸能人の影響は大きいので、今後交流が進めば、ジャニーズの平壌公演や、芸人の現地テレビ出演なども実現するのかな?と最近考えております。いつか実現するいいなあ。
けいおん!IN THE DPRK
はい、タイトルは「ANARCHY IN THE U.K.」のもじりです。って誰もわかんないか…。
日テレの「NEWS ZERO」で密着ルポが放送されたのは1年くらい前?に見ました。初めは「もろ軽音楽」だった女の子たちの演奏が、すっかりロケンロー(笑)に変化していくのがむちゃくちゃ面白かったです。
今回の本はまだ未読ですが、表紙の写真がキマりすぎててめちゃくちゃそそりますね。「部長」のギターがレスポールタイプとまた渋いチョイスです(本物のGIBSONならスゴイ)。
部活のガールズバンドを主人公に据えて社会現象化した「けいおん!」なんてアニメがありましたが、あんなもん砂糖菓子。朝鮮の「ロック少女」はもっとブルージーです。さすがファンキー末吉、いい仕事した!
さて、本を早く読まんと…。