トンポ三ツ星店★★★
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同胞が経営するお店を紹介する「お店Navi」という長寿連載が昨年で終わり、2013年から新しく「私の三ツ星」という連載が始まりました。同胞オススメのお店を、店主と常連さんの対話形式で紹介するという楽しい企画です。
1月号では大阪の「ふくまさ」というふぐ料理店を紹介し、来週出来上がる2月号では東京・押上の「文花苑」という老舗の焼肉店を紹介しています。
先日の取材では、墨田のご近所さん3人を交えてお話をお伺いしました。
お店に着いたのは午後5時。
飲食店の取材はとにかく料理を美味しそうに撮ることが大事なので、わりと時間をかけて何枚も撮影します。
ですが店に着いて段取りを済ませると、次の瞬間には目の前にジョッキ生。ハイ、カンパーイ。矢継ぎ早に運ばれてくる料理。ジュー(肉の焼ける音)。え、私取材に来たのですが…。
肉は次々に鉄板の上で焼かれメンバーの口の中へ。(肉!ちょっと待って!)と心の声は届くはずもなく、加速する仲良し3人トリオのお喋りを記録して…。店主の李さんは、「金トンムはビールは好き? 飲んで飲んで! 肉も焦げちゃうからいいから食べて!」と、取材そっちのけで料理を振舞ってくださいました。私、一体カルビ何枚食べて、「あ、じゃあもう一杯だけ」って何回言ったんでしょう(苦笑)。
この「私の三ツ星」という連載、店主だけでなく常連さんも交えてお話をすることで、おすすめ料理やお店のコンセプトといった枠にとどまらず、店主と常連さんの思い出話から同胞トンネにまつわる四方山話にまで広がっていきます。そこからは商売をしながら同胞コミュニティを支えてきた人々の存在、地元史も見えてきます。それで、今後この連載が楽しみな取材の一つとなりそうです。もちろん、おいしい料理も目当てで(笑)。
読者の皆さんも、「この店はわれこそ紹介したい!」という、ご自慢のトンポ三ツ星店があればぜひともイオ編集部までお知らせくださいね。(淑)