緊急連絡網
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朝鮮が核実験を行ったという報道が流れるや否や、子どもが通うハッキョから緊急連絡網が回ってきた。「放課後のサッカー練習は中止、明日から私服で登校」とのこと。また憂鬱な日々が始まるなぁという気持ちを抱えて急いで家に向かった。
なぜ私服なのか、という詳細な説明は聞いてこなかったようだ。何か話さなくてはと思いつつ、今回はやめることにした。8歳の彼に、何を、どこから、どう説明していいのやら、頭の中で組み立てられなかった。
気になっていることがある。ここ最近、息子が近くの公園で遊んでいると、近所の日本の小学生に「どの学校に通っているのか」を聞かれ、「朝鮮学校」と答えると、「そんな学校は遠くにあればいい」「朝鮮に帰れ」と言われたそうだ。そういえば、私も中学の頃、近所の日本の中学生によく言われたっけ。(4世になっても、言われるんだ…)と思いながら聞いていたが、話しながら彼は怒りに体を震わせ、最後は言葉を荒げながら悔し涙を流していた。
怒りと涙は、「帰れ」と言われる筋合いはない、と思っているからだ。
その姿を見ながら、幼いながらも、民族学校で学び出した彼がなぜ自分が朝鮮半島を離れた日本で生まれることになったのか、日本の子どもと違う学校に通っているのはなぜかをつかみ取っている気がした。
在日朝鮮人1世が、自分を取り戻すために建てた学校。1世、2世、3世と歴史を重ねてきた民族学校で、同じルーツを持つ子どもたちと学び、愛情に満ちた先生に見守られながら、彼は少しずつ日本社会に置かれた自分の存在を理解していっている。涙と怒りもその過程なのだ。
「帰れ」という言葉を投げつけた子どもがどの学校の子だったのかが、今も気になっている。日本の教育の場では、在日朝鮮人やその根っことなる朝鮮の植民地支配については、どんどん扱いが減っていて、「帰れ」という言葉が飛び出しても、不思議はない。
けれど、それでいいのだろうか。互いにきちんと学び合わないと、本当の友だちにはなれない。
今回の制裁で日本と朝鮮の関係はますます厳しくなっていくだろう。近所の日本の人たちが温かく見守ってくれている現実がせめてもの救いだ。
ハンガーにかけられたままの制服の胸元に「초(初級部の初という意味)」のワッペン。
この一文字が彼らを危険にさらすという深刻な現実。道のりは長いが、幼い彼らが普通に学校に通える日を目指して、あきらめず少しずつ歩んでいこう。(瑛)
下村文科相へ
以前、総連で専従職員をやっていたことがあります。
たまたま、現文科大臣の下村博文氏が
地元の東京朝鮮第三初級学校を視察するのに同行しました(20年ほど前のことです)。
その時、彼は一体どこを見ていたんでしょうね。
現在、表情は以前に比べて非常に険しい印象を受けます。国粋主義的なにおいは今ほど濃厚に漂わせておらず、
ただ文教族らしい折り目の正しさを感じさせただけでした。
彼の中でこの間、何があったのかは知りませんが、
下村大臣にはぜひもう一度(たとえよい結果を生まなくとも)、
10数年前に見た風景と、現在のそれにどのような変化があったのか、
朝鮮学校を視察に再度訪れていただきたいと思います。
日本国家において生徒児童の「学び」の全責任を負う下村大臣であれば、
以前とは異なる新たな発見をなさることも
多々ありうるかと思います。
自民党政府の主要閣僚で朝鮮学校を訪れた例は、
私のような若輩の知る限りありません。
下村大臣におかれましては、再度の朝鮮学校訪問を、
切にお願いしたく存じ上げます。
2世
御子息の4世迄…
私が初級部の時は周囲に同胞が少なくて特に色々言われましたが石まで投げられた時も有りました。正視した歴史教育は自虐となるこの国、(美しい国の傘の下)今度こそ勝ちたいのか?
悲しい
自分の友達も、以前「チョン」と差別語を使っててびっくりした覚えがあります。
うちの学校、多いんです、そういうの。うちの学校に限った話じゃないでしょうが。
差別語を使って喜んでる人間、大嫌い。でも、自分の友達はとても良い奴。葛藤を抱えてます。差別語を目にするたび、怒りを覚えます。会った事もない人間、よく話した事もない人間に対し、○○人だから、という理由だけで、ネットのまとめサイトかなんかで拾った怪しい情報だけで、何故あそこまで憎み、蔑む事が出来るんでしょう。
情報を疑う事をしないで、ああそうなんだ、じゃ、韓国人は糞だね、劣等民族だ!という単純で頭の弱い人間が増えたのも一つの要因ではないでしょうか。もちろん、僕も全く別の情報ですが、目の前の情報を疑わず、間に受けた事なんて何回もあるんで、他人の事とやかく言えた筋じゃないですが…。
なんか、最近社会が嫌になりつつあります…。いつまでも差別は無くならんし、それどころか在特会のような集団も出て来てる。
一度革命でも起きない限り、変わらないんでしょうか。
半ば悲しみと少しの怒りに任せて書いたため、稚拙な文章になった事をお詫びします。