第9ハッキョのオリニフェスタ
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先週の土曜日、東京・杉並区にある東京朝鮮第9初級学校で行われたオリニフェスタに行ってきました。これは児童受け入れ事業の一環で、学齢前の子を持つ親同士の親睦を深め、ネットワークを広げることを目的として、第9ハッキョが毎年行っているもの。今年は30人ほどのオリニたちと、そのオンマ・アッパたちが集まりました。当日のようすを写真と一緒に紹介します。
子どもたちに大人気だったのが、「キッザニア第9」。これは世界中で展開されている子ども向けの職業体験型テーマパーク「キッザニア」からアイデアを得たもので、第9のソンセンニムたちによる手作りの職業体験イベントです。児童らは、医者、ゴミ収集、魚釣り、お絵かき、ネイルアート、サッカー、ボーリングなど、様々な職業を体験。労働の報酬として得た「第9キッゾ」とプレゼントを交換するという仕組みです。
ごみ工場。燃やせるゴミ、ビン・カンなど分別しています。
魚釣り。見事イカを釣り上げるオリニ。
女の子たちで賑わっていたお絵かき、ネイルアートコーナー。
お医者さんに扮したオリニ。小さな聴診器と注射器も。
キックターゲット。狙ったナンバーをシュートで打ち落とします。
ボーリング。スタッフを担った第9の児童たちが倒れたピンを元通りにしています。
ここが商品交換所。商品は、色紙で作った携帯電話や腕時計、おもちゃなどでした。
これが第9キッゾ。裏面には第9のロゴまでしっかり入ってます。しかも、「はなぎんこう」(笑)。
オリニたちは第9ハッキョのオンニ・オッパたちに手を引かれながらホールを回り、ゲットした「第9キッゾ」を首にぶら下げた財布に大事そうにしまっていました。
このイベントが保護者らから好評なのは、第9の児童がペアになってオリニたちの面倒を見てくれるからだそう。手が空く分、親同士が話せる時間も増します。参加したオリニたちからは「◯◯オンニがいるから第9に入りたい」との感想も寄せられるそうです。
オモニ会が用意してくれた昼食。ごはんや野菜が動物の形に型どられていたりウインナーがタコだったりと、子どもたちのためのお楽しみが満載のスペシャルなカレーライスでした。私もおこぼれに預かりましたが、クマの形のニンジンを見つけました。ちなみにもちろん、甘口でした。おいしかったです。
昼食のあとは、同校児童らによるミニ公演で、歌や踊り、楽器演奏などを披露してくれました。4月に入学したばかりの1年生によるウリマル体操では、オリニたちが真似して一緒に歌い踊る場面に会場から笑い声がはじけました。
最後はオリニたちも、みんな一緒に。「ウリウリ! コッポンオリ」の人気キャラクター、コッポンも来てくれました。写真が小さくてちょっと見づらいですが、奥の方、ピンクのつぼみがそうです。
同胞社会におけるこうしたオリニフェスタは各地で取り組まれていますが、第9ハッキョのオリニフェスタはソンセンニムたちと保護者をはじめ地域同胞、そして同校児童らが一丸となってつくったもので、学校への愛情をたっぷり感じられるイベントでした。
私事ですが同校は母校であり自宅からも近いため頻繁に出入りしているので、仲良しの子どもたちがいます。小さなトンム(友だち)たちに会えるのも、同校を訪れる楽しみの一つです。
おまけ。昼食後のデザートとして子どもたちにプレゼントされた、メッセージ付きの手作りマフィン。
「オリニフェスタに来てくれてありがとう!! 第9ハッキョ オンニより」
(淑)