李冽理選手復活! OPBF王座奪取
広告
李冽理選手が王座に戻ってきました!
昨日の28日、ボクシングの東洋太平洋フェザー級タイトルマッチが後楽園ホールで行われ、元WBA世界スーパーバンタム級王者の李冽理選手(横浜光、同級1位)が石川昇吾選手(新日本木村、同級5位)を3-0(116-113、116-112、117-112)の判定で下し、新王者となりました。在日同胞の東洋太平洋チャンピオンは、元世界チャンピオン洪昌守選手に次いで2人目となります。
試合立ち上がりは「緊張して足が動かなかった」(試合後談)と苦戦するも、中盤以降に落ち着きを取り戻すと持ち前のアウトボクシングで主導権を握り、激しい打ち合いにも負けずに有効打を繰り出して試合を制しました。
世界タイトル初防衛戦に敗れた2011年から苦節2年。冽理選手は会場に詰めかけた約300人の同胞たちの応援を背に、みごと復活を成し遂げてくれました。この日を、多くの同胞たちが待っていたと思います。後楽園ホールは同胞たちの興奮と喜びに溢れていました。
ここ近年、思うような結果が出ず、本人も話すように、スランプをいかに打開するか、精神的に休まる時がなかったという冽理選手。今回の試合は負ければ「引退」を決めており「世界につなげる最後のチャンス。すべてをかけて臨んだ」そうです。
去る2月には東洋太平洋フェザー級王座決定戦でフィリピンGABフェザー級王者シリロ・エスピノと対戦し、1-1の判定で引き分け、王座獲得に失敗。冽理選手は、いい意味で捉えたらその時の試合が今回につながったとも話していました。試合を振り返り、「終盤は相手をさばけるようになっていて、自分のボクシングをできていると思った」と、確かな手応えも感じているようでした。素人目に見ても、昨日の冽理選手は非常に冷静で、ベテランの風格を感じさせました。
試合後、冽理選手はリング上「長くお待たせしました!」と第一声。「応援してくれた家族をはじめ多くの方々がいなければ今日ここに立っていなかった。ようやく期待に応えることができた。自分としてはスタートラインに立ったと思っている。一歩ずつ着実にがんばっていきたい」と目標を語ってくれました。
冽理選手、新たなベルトを勝ち取り、再びの世界王者奪取に向けた第2幕のスタートです!(淑)