月刊イオ9月号が完成しました
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月刊イオ9月号が出来上がりました。
特集は「朝鮮戦争―停戦から平和へ」。今年の7月27日は、朝鮮戦争停戦から60年に当たります。停戦というのは完全に戦争が終わったわけではなく、「双方が撃つのをやめている」状態に過ぎません。そのような状態が60年も続いているということは異常なことです。現実に、朝鮮半島は緊張しており、いつ戦争が起こってもおかしくない状況です。
特集は、朝鮮戦争とはどのような戦争だったのかを検証し、平和構築への道を探る内容となっています。
停戦から60年を迎えた朝鮮からの報告「ルポ 戦争の傷跡を訪ねる」では、米軍による民衆虐殺があった信川と、分断の最前線にある板門店を訪ねました。米軍により両親を殺され自らも両腕を奪われたリ・オクフィさんはじめ3人の朝鮮の人々に朝鮮戦争とその後の60年間を振り返ってもらった「民衆と朝鮮戦争」も現地・朝鮮からの報告です。
朝鮮戦争の本質に迫る「朝鮮戦争とはいかなる戦争だったのか―平和の回復なき60年を経て」、停戦後の朝米関係を振り返る「朝米の60年―停戦状態の中の朝鮮半島―」、朝鮮戦争研究の今日的な成果を語った「『朝鮮戦争像』の根本的な転換迫る―最近の朝鮮戦争研究について」、日本が朝鮮戦争にどのようにかかわったのかを解説した「朝鮮戦争と日本」と、豊富な内容で特集が組まれています。
特別企画は「ウリハッキョの夏休み」。朝鮮学校では初級部から大学生まで夏休みに様々な行事や活動を行います。少年団キャンプやトト理科教室、部活に社会活動、祖国訪問など、有意義に過ごす朝鮮学校の子どもたちの姿を追いました。
その他、「関東大震災朝鮮人虐殺から90年、語り部たちを追う」の記事では、関東大震災時にあった朝鮮人虐殺の真相を追ってきた人々を紹介しています。
「何が何でもハッキョを守りたい―広島・朝高生と卒業生110人が提訴」の記事では、「高校無償化」から朝鮮高校が除外されている問題で、広島朝鮮学園と広島朝鮮初中高級学校の生徒・卒業生110人が原告となり国を相手に提訴したことを伝えています。
「観戦記 ハイレベルの大会制した朝鮮の高技術」の記事では、サッカーの女子東アジアカップで朝鮮が優勝したことと、大会で北と南の選手たちがともに抱き合い喜びを分かち合った感動的な出来事を紹介しています。
9月号もいつものように充実した内容でお届けします。
まだ残暑が続いていますが、9月号の表紙は秋らしい紅葉の中のとある同胞一家の写真です。気分だけでも涼しくなっていただければと思います。月刊イオ9月号、ご愛読をお願いいたします。(k)
今月号も素晴らしいです
私は、民族教育を受けていない在日コリアンなので、朝鮮戦争については日本の学校ではほとんど触れないので、自分の祖国のことながらよくわかっていませんでした。
今月号のイオは、そんな私にもとても分かりやすく現実を教えてくれました。現在も何一つ解決しない様々な問題や、複雑な国際情勢の因が見え、飛躍的に理解が進みましたし、今後の手引きとなりました。挙げられていた文献も入手して、更に理解を深めたいと思います。
まずは知らなければいけませんものね。
イオは、私と祖国を繋いでくれる大切な手がかりです。いつも、本当にありがとうございます。