映画と日本語吹き替え
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あまり映画館へ足を運ばなくなって久しいのだが、今年の夏は珍しく、映画館で3本も映画を観た。
観たのは「ローン・レンジャー」「パシフィック・リム」「マン・オブ・スティール」の3本。3本ともいかにもアメリカ映画という作品である。満足度で順番をつけると、「ローン・レンジャー」が2位と僅差で1位、2位が「マン・オブ・スティール」、3位が「パシフィック・リム」。
「パシフィック・リム」はロボットアニメオタクにはたまらない作品らしいが、私はロボットアニメオタクではないので、「怪獣をやっつけるのになぜ巨大ロボットを作る必要があるのか」というしょうもないことに気が散って、映画を楽しめなかった。
「ローン・レンジャー」と「マン・オブ・スティール」はともに「白人ヒーロー」が活躍する映画。
「ローン・レンジャー」は昔のテレビドラマで日本でも放送していた。私の子どもの頃は「奥様は魔女」とか「逃亡者」とか、アメリカのテレビドラマがたくさん放送されていたのだ。この映画は白人の主人公が活躍するのだが、昔のテレビドラマと今回の作品と、アメリカ原住民の描き方にどのような差があるのか気になるところだ。テレビドラマは見ていたと思うのだが、ほとんど記憶にない。
「マン・オブ・スティール」はスーパーマンの新作。地球でただ一人のクリプトン星人という究極のマイノリティである主人公が成長過程で自分の出自と人間とは違った能力に悩む姿、そのようなスーパーマンを育てた両親の思いが描かれていてなかなか良かった。
しかし、3本とも、頭を空っぽにして楽しむという意味では同じで、逆に作る側は、頭を空っぽにしてほしいのであろう。
3本とも一緒に行ったのは息子だ。なぜか急に映画に目覚めたのか行きたがった。3本とも息子のリクエストだ。ちょっと前まで、「仮面ライダー」や「カンフー・パンダ」を観に連れて行っていたことを思うと、その成長が感慨深い。
そして、3本とも日本語吹き替え版で鑑賞した。映画館で外国映画を日本語吹き替えで観るなど考えもしなかったし、日本語吹き替え版もなかったし、あったとしても字幕のものを選んだだろう。息子と観たこともあって日本語吹き替え版を選んだが、さほど違和感はなかった。テレビで見るときはいつも吹き替えだし、迫力ある映像を楽しむSFやアクション映画の場合、字幕を追わなくてもいい、画面に集中できるという意味で、吹き替え版も悪くないと思った。目も悪いし。
英語が得意な人は、絶対に日本語吹き替え版なんか見ないのであろう。私も韓国映画を劇場に観にいく時は、絶対に吹き替え版は嫌だ。かといって、字幕がなくても平気というほど朝鮮語が堪能ではない。でも、朝鮮に長期滞在するときは、テレビも映画ももちろん朝鮮語で日本語字幕なんかないが、ほぼ問題なく見ることができるのが面白い。滞在期間が長くなるにつれ耳が朝鮮語に慣れていくのがわかる。
今はテレビで毎日のように韓国ドラマを放送しているが、私はまったく見ない。長いドラマを何日もじっと座って見るというのができない。しかし耳を朝鮮語に慣れさせるよいレッスンだとは思う。
蛇足だが、3本観たうちの2本が3Dだったけれど、3Dは必要ないと思う。(k)
風立ちぬ
Kさんは風立ちぬは見るつもりはありますか?
金田信玄さまへ
いまのところ、風たちぬを見る予定はありません。たぶん、劇場に足を運んで見ることはないかと思います。
映画
私はこの夏は『標的の村』と『陸軍登戸研究所』を見ました。どちらもドキュメンタリーですが。
いぬどしさまへ
「標的の村」は私も観にいきたいと思っています。「陸軍登戸研究所」という映画は知りませんでした。情報、ありがとうございます。
そうですか・・・
とてもよい映画だったし、日本を代表する映画監督の最後の作品で、彼の昭和総括でもあるので、ビデオにでもなったら見てみてください。