ウリハッキョパンフレット
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このほど、チョンサンフェ(在日本朝鮮青年商工会)が作成したウリハッキョパンフレットができあがりました。
前半は、各地の朝鮮高校や朝鮮大学校を卒業し、日本社会で活躍する卒業生たちの紹介、後半はウリハッキョの教育内容の紹介、という作りになっています。
巻頭は、「4年連続ラグビー日本一」に輝いた帝京大学ラグビーで活躍する4人の朝高生と同部監督の力強いインタビューから始まります。続いては「堂島ロール」を生んだモンシェール社長と劇団四季で活躍する俳優さんの対談。ほかにも、マイクロファイナンスのNPOを立ち上げたユニークな卒業生や、弁護士、公認会計士などの資格取得者、ソニー、富士通など一般企業で働く卒業生も登場します。
現在のウリハッキョの教育内容については、教科書やカリキュラム、教員紹介、最近初級部で取り組まれている英語活動に、日本人教員の視点も取り入れています。
保護者世代には、日本国籍者との国際結婚カップルも多いですが、日本学校出身の親御さんが「わが子の教育をどう考えたのか、なぜ朝鮮学校だったのか」という思いを、当時の「自問自答」を織り交ぜながら綴ったページも。
チョンサンフェは、朝鮮学校が所在するすべての地域で結成され、民族教育支援のための活動に励んでいますが、中には児童数が少なく、学校運営が厳しい地域も少なくありません。
そこで、ウリハッキョの児童・生徒を一人でも増やすため、何が目に見える貢献をしようとパンフ作成が企画されました。すでに5000部が各地に届けられたそうです。
今までもウリハッキョの入学案内のようなパンフレットはたくさん作られてきましたが、40ページ近い厚みの全国版は久しぶりです。
製作委員長の金昌浩さんは(42歳)は、「今後、パンフレットについてたくさんの意見が寄せられると思う。その意見を聞いて第2弾、3弾を作っていきたい。このパンフを通じて、一人でも朝鮮学校の生徒が増えたらこの仕事の意義があると思う。生徒数増加の課題は多いが、青商会が地に足ついた活動を進め、道なき道を切り開いていきたい」と語ってくれました。金さんは、神戸朝鮮高級学校、西播朝鮮初中級学校に3人の子どもを送る保護者です。パンフレットをご覧になりたい方は最寄りの地域の青商会へ。(瑛)