「ウリハッキョ元気計画」の連載を終えて
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現在、来年1月号の制作の真っ最中なイオ編集部。私も特集企画の取材のため一昨日から大阪に来ています。
特集をはじめ毎月内容が変わるページ以外の連載モノは1年ごとに編集会議の場で見直しが行われます。今年で終わる連載もあれば、継続するものもあり、1月号から新たに始まるものもあります。
数日前に発行された12月号をもって、「ウリハッキョ元気計画」が8年間の連載を終えました。「ウリハッキョ元気計画」では日本各地にある朝鮮学校を毎号一校ずつ2ページで紹介してきました。12月号に掲載された最終回では東京・小平市にある朝鮮大学校を取り上げています。連載最終回の取材は私が担当したので感慨もひとしおです。
バックナンバーを調べてみると、同タイトルでの連載スタートは05年から。当時は学校支援のさまざまな取り組みを紹介するという企画で、1ページの連載でした。07年からは内容が各学校を紹介するものに変わり、翌08年からはページのレイアウトも現在のものに変わりました。
2010年7月にイオ編集部に転属になった私もこの連載の取材のために計8ヵ所の朝鮮学校を訪れました。最寄駅の目の前に建っている学校もあれば駅から車で30分以上かかる山の上に建つ学校もあり、真新しい校舎もあれば古い校舎もあり、マンモス校もあれば生徒数が数十人の小さな学校もありましたが、訪れてみるとどこも「ウリハッキョ」なのです。そしてこれが朝鮮学校の最大の特徴なのだと実感しました。
現在運営中の朝鮮学校は幼稚園から大学校まで日本全国で65校(初中級学校、初中高級学校は1校として計算)。この機会に数えてみると、本誌編集部に配属された後の3年あまりで私はそのうちの37校を訪れました。全体の半分強です。訪れた都道府県の数も調べてみました。結果は47都道府県中、27都道府県。プライベートを含めても30あまり。思ったよりも少ないですね。この仕事を続けている間に全都道府県および全朝鮮学校への訪問をぜひ実現させたいと思っています。
「ウリハッキョ元気計画」で取り上げた各地の朝鮮学校の中にはその後、休校、他校との統合、新校舎建設などさまざまな変化があったところも少なくありません。イオではウリハッキョと民族教育に関してより広く、深く取り上げていこうと考えています。
最後に、これまで取材でお世話になった学校関係者の方々にあらためて感謝の意を表しつつ、これからもよろしくお願いいたします。(相)