市民の声に耳をかたむけて
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一昨日に「国連・人権勧告の実現を!」、昨日は「朝鮮学園を支援する会全国交流会」を取材してきました。それぞれの集会では権利獲得運動に携わってきた方々の活動報告がなされ、今後も市民間の連帯を強めていこうと強調されました。
学生時代は正直、このような集会に苦手意識を持っていました。難しいだろうという先入観だけで、関心を持つことができなかったのです。いま目の前に当時の自分がいたら、何も言わずにその場に連れて行ってあげたいです。なぜなら、市民たちによって語られることはとても具体的で分かりやすいから。それは、日常生活で実際に見て感じていることだからであり、自分の隣にある問題ときちんと向き合い汲み取ろうとしているからだと思いました。なにが問題なのか、どんな行動をとらないといけないのか、どんな声をあげるべきなのか、そのようなものが話される、とても血の通った場でした。
いま政治家が語る日本は、すべて問題の本質から目をそらしたものばかりです。朝鮮学校「無償化」問題しかり、福島原発の問題しかり、日本軍「慰安婦」の問題しかり…。その他さまざまな問題がうやむやにされたまま放置されています。私の「政治ってなんか難しい」という意識は、そういった政治家のわかりづらい発言からきていたのかもしれません。
先にあげた2つの集会については、イオ2月号に掲載予定です。集会で話された内容はそこで紹介するので、ぜひ一度読んでいただけたらと思います。自分たちの身近な問題について発せられている市民の声を少しでも多くの人に聞いてほしいです。そこから新たな声があがり、運動が広がっていくのでしょう。(理)