プネの新年会
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先日、地元のプネ(分会)の新年会に参加してきました。昨年10年ぶりに動き始めたプネ。
見知らぬ土地へきて7年、近所のオンマたちが声をかけてくれ、寂しい思いをせずに今日まで来ましたが、上は90から3歳の赤ちゃんまでが一堂に会する場はプネの新年会が初めてでした。まさに世代をつなぎ、歴史をつなぐ場。
オルシンたちと話をしてみると、自宅から5分ほどの場所で、2代続けてお蕎麦屋さんをしている、屑鉄の商売をしている、など身近な場所なのに知らなかったことも多く、地域の歴史を新鮮に感じることができました。お蕎麦屋さんを営む同胞とは取材でも出会ったことがなかったからです。
オモニ会で企画している「子どものためのコンサート」について宣伝したところ、元気そうなアボジが「みんなで少しずつ力を出し合えば、難しいことじゃないんだよ!」と励ましてくれ、力になりました。
中には歩くとが不自由なハルモニもいらして、毎日どう過ごしているのなぁ、という思いもよぎりました。それでも、年に1回、こうして近所の人たちと地元のトンポの焼肉屋に集まって近況を確認する場はいいなぁ、と思いながらほろ酔い気分で帰ってきました。
プネとは町内会のようなものでしょうか。
貧しさや差別のなかで、同胞たちは助け合いながら暮らしてきましたが、そのひとつの形がプネなのではないか、と思いました。課題はたくさんありますが、人こそ歴史。この街を作ってきた人たちをもっと知りたいと思った宴の場でした。
話は変わり、職場の近くには「私たちの分会(우리 분회)」という朝鮮料理屋さんがあります。この屋号、珍しくありませんか? 近々店主に会いにいきたいと思っています。(瑛)