民族楽器の生演奏!
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地元ネタで恐縮ですが、3月25日18時半から、「オンマたちが贈るオリニのためのコンサート」(会場:きゅりあん)を企画しています。
金剛山歌劇団の崔栄徳(チャンセナプ奏者)、李淑任(高音チョッテ)、ソヘグム奏者の河明樹、尹慧瓊、カヤグム奏者の金オルさんに出演いただくこのコンサートは、「親子で楽しむ民族楽器の音楽会」。「一流のアーティストが奏でる本物の『ウリ音楽』を味わってほしい」という東京朝鮮第6ハッキョのオモニたちの思いから立ち上がりました。
コンサートの成功に向け、色んな方に助けていただいているのですが、ハッキョの音楽の先生とお話する過程で、第6の子どもたちが朝鮮の弦楽器を触ったことがない、という話を聞きました。教務主任でもあるS先生にコンサートの話を初めてした時、「出演者の皆さんに授業に来ていただけないでしょうか?」とアイデアを出していただいたことがきっかけで、2月19日、ソヘグム奏者のハミョンスさん、ユンヘギョンさん、カヤグム奏者の金オルさんが東京朝鮮第6初級学校に来てくださいました。
参加者は初級部の児童全員。子どもたちはチャンゴやプク、チンなど打楽器を叩いたことはありますが、朝鮮の弦楽器を目にするのは初めての子がほとんどで、「とても綺麗な音色がした」「思ったより大きな音がした」と感想を語っていました。
カヤグムの音色を聞いた初級部3年の男の子が、「人の声のような音がした」と伝えると、オルさんはビックリしながらも、とても嬉しそうに、「よく分かりましたね。カヤグムは、人の喜びや悲しみなど、感情を表せることができる楽器なんです」と、とても嬉しそうでした。当日はジャンケン勝者による体験コーナーもあり、ジャンケンに、演奏に盛り上がりました。今回、カヤグムの裏面に月と日の形がくり抜かれていることを初めて知りましたが、楽器を通じても、朝鮮に伝わる陰陽五行の考え方に触れられるんですね。
カヤグム散調、情熱大陸、ワンホバクなどの演奏を楽しんでいると、予定していた1時間は、あっと言う間! 終わった後も子どもたちは、「サムルノリはいつから始まったんですか」などと演奏家を取り囲みながら、異空間を楽しんでいました。
子どもたちの五感が研ぎ澄まされているこの時期に、できるかぎり、いいものを、綺麗なものを見せてあげたい、と改めて思いました。
3月1日には、金剛山歌劇団・チョッテ奏者の李淑任さんが、ハッキョに来て、オンマたちに朝鮮の子守唄を教えてくれるのですが、今から楽しみです。
さて、オリニコンサートは東京西南地域の同胞ファミリー限定の企画ですが、前述の5人のアーティストたちによる「春コンサート」https://www.facebook.com/events/456912564435840/は、どなたでもご覧になれます。
3月25日・15時からきゅりあん(JR大井町徒歩1分)で行われる春コンサート。30代の実力派アーティスト5人がそろう機会もなかなかありません。チケットご希望の方は、orini2014@yahoo.co.jpまでご連絡ください。(瑛)