巷で話題の「ママ」という歌をきいて
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最近、巷で話題になっている「ママ」という虐待されたこどもの心情をうたった歌を聴きました。
とても悲しい歌で、さいごにはぶわっと涙がでてしまったほどです。
ニュースでは、相変わらず幼児虐待のニュースが時々流れます。
その度、やるせない気持ちになります。
母親が加害者になってしまった場合、まわりの手助けはなかったのだろうか、どうしてまわりが気付けなかったのだろうか、など思いを馳せます。
子どもを授かることは奇跡的なことで、喜ばしいことですが、
現実には子どもを産んで、「育てる」というとても大変な仕事が待っています。
母親は最初から母親ではなく、とまどったり、悩んだり、相談したりして、子どもと一緒に母親にだんだんなっていくのが現実です。
核家族化が進んでいる現在では、信頼し一緒に育児をできる家族や相談しあえる友人がいなければ母親のストレスは、たまっていく一方だと思います。
私も子どもを産んで仕事復帰をして子どもを預けはじめたころは、右も左もわからない中で保育ママさんの心無い一言に傷ついたり、思い悩んだりしました。
その度、姉にぐちったり、相談窓口に電話してみたり、時々はアッパに育児を頼んではほんの少しですが、出かけたりと、うまく発散することができました。
子どもは本当に可愛らしいし、育児も日々発見で新鮮ですが、あまりにもひとりで抱え込むと爆発してしまうと思います。
私も里帰り出産をして実家からもどった直後は紙一重だったなと思います。
子どもが幸せで育つこと、それには母親の育児はもちろんですが、周りの方たちの助けなくしては成立しないだろうなと思う今日このごろです。(愛)
洋楽ですが
この曲を聴いてすぐ頭に思い浮かんだのが、アメリカのシンガーソングライター、スザンヌ・ヴェガが80年代に発表した作品「ルカ(Luka)」でした。やはりテーマは児童虐待です。
今でこそ日本でも、児童虐待のニュースを耳にしない日はないくらいの悲しい状況ですが、昔はめったに聞かない話でした(いや、「ないこと」にされていたのかもしれませんが)。しかし80年代アメリカではすでに深刻な社会問題として認識されており、だからこそスザンヌ・ヴェガは「ルカ」を生み出したのでしょう。
これを発表した時、彼女は30歳そこそこ。つぶやくようなかすれ声のヴォーカルとシンプルなサウンド(主旋律を奏でるのはアコギでバックバンドの伴奏も控えめ)は、青を基調にした寒々しいカラーのPVとともに印象的でした。
思い出しついでにYou Tubeを検索してみたら…まああるわあるわ、「suzanne vega luka」の関連動画が山のように。スザンヌ・ヴェガ自身の最近のライブ映像もあれば、アマチュアのフォロワーによる「歌ってみた」的投稿動画もあります。
wikipediaには「児童虐待を受ける子供の視点から書かれており、当時のヒットソングとしては、特異な位置を占める」とあり、この曲は衝撃的なテーマ性と高い音楽性から欧米で高評価をもって受け入れられたことがうかがえます。「スマッシュ・ヒット」ではないけれど、口づてに人々に歌い継がれてゆく――そんなタイプの曲なのでしょう。
下にYou TubeからのURLを貼っておきます。よろしければご一聴ください。
日本の歌番組出演時の映像(歌詞対訳付き)
http://www.youtube.com/watch?v=DXLcDOOCn3s
PV
http://www.youtube.com/watch?v=VZt7J0iaUD0