南北コリアと日本のともだち展
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「南北コリアと日本のともだち展」は毎年楽しみにしている絵画展です。第13回目を迎えた今年は、2月20日から23日にかけて東京・渋谷の「こどもの城」で行われました。
ともだち展は、北東アジアの各地域を巡って、子どもたちに実際に出会い、作品をともに作ることで、この地域の友だちを増やしてく、という楽しい企画です。今年は、絵本「へいわってどんなこと?」の1ページをみんなで合作していました。パレードを進むドラゴンに、子どもたちの手形がウロコのように折り重なっています。
平和とは、みんなでいっしょに楽しめること!―この気持ちがあふれたドラゴンが入口に飾られていました。
朝鮮半島の南北、日本、中国の子どもたちの絵が展示されているなかでも、朝鮮の子どもの絵やそこに添えられた一言を読むのが、楽しみです。年を重ねるごとに色彩や表現が豊かになっていくのがわかります。
絵に添えられた一言は、一番近い隣国の日本の子どもや、分断されていることで自由に会えない南の子どもに宛てた手紙のようで、こんなにも近いのに会えない理不尽な現状を再確認させられます。
朝鮮にはもう12年も行っていません。かの地には明らかに人々の暮らしがあるのに、それをイメージできない自分がいて、時々やりきれない思いに包まれることがあります。
だからこそ、昨年夏にともだち展に同行された、林典子さんの写真にホッとしたかもしれません。
この安心感は何だろう。自分でも不思議でした。朝鮮のみんなが元気に暮らしているんだ―。
それだけで軸足が戻ってきた感覚です。
ともだち展のみなさん、ありがとうございました。(瑛)