FCコリア!
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イオ4月号特集の一環で、初めてFCコリアを取材してきました。選手たちのお話を聞いているうちに「応援したい!」という気持ちとともに「もっと知ってほしい!」と強く思ったので、今日はFCコリアについて私が感じた魅力を書きたいと思います。
まずは簡単にチームの紹介から。FCコリアは2002年に創設された、在日コリアンによるサッカーチームです。現在はJFLへの昇格を目標に、4月から始まるリーグ戦に備えて奮闘しています。詳しくは下記のHPを参照してください。
●FCコリアの概要(HPより)
http://fckorea.org/?page_id=67
私が感銘を受けたのは、選手たちが語るチームの存在意義です。在日のサッカーを盛り上げたい、同胞社会を盛り上げたいという気持ちが根本にあって、そのためにサッカーをしているのだということが強く伝わってきました。取材中には何度も「同胞のため」「ウリハクセン(ウリハッキョに通う子どもたち)のため」という言葉が出てきました。
普段のチームの練習場所である東京中高グラウンドは現在工事をしています。そのため選手たちは別の練習場所を探さねばならず、職場の協力を得ながら午前中に集まって練習しています。午前練習が難しい選手は仕事が終わって夜に自主練習をしているとのことです。週4回の練習に、日曜日には試合。とてもハードなスケジュールをこなしているということも知りました。
取材中に何度も出てきた言葉がもう一つあります。「もっと多くの同胞に知ってほしい」。その理由を、自分たちがJFLに上がって全国で活躍すれば、プロになれなかったウリハクセンがまたサッカーをしたいと思ったときに受け皿になったり、その道を開いてあげられるかもしれないからと言います。いつでもサッカーができるようにしてあげないといけないし、逆に自分たちが今もこうしてサッカーを続けていられるのも、そのような環境を作ってきてくれた先輩たちがいたからで、気持ちを受け継いでいきたいとも話していました。それらの言葉に、一番大きな感動を受けました。
かつて「幻の日本一」と呼ばれた在日朝鮮蹴球団というチームがありました。日本の公式リーグ戦への出場資格はなかったものの、日本全国の強豪チームを相手に次々と勝利するその集団は、同胞たちの喜びであり誇りだったそうです。FCコリアの前身とも言われていますが、選手たちは「実力的にも全く別のもの」だと言います。当時の「蹴球団」の伝説と活躍を直接知らないため実力の差も想像すらできませんが、選手たちの言葉からFCコリアは現代の同胞たちに喜びや誇りを伝えることができるチームだと感じました。
私はサッカーについては極めて詳しくない方に分類されるのですが(というかスポーツ全般)、今回の取材をきっかけにこれからは興味を持って、Jリーグをはじめサッカーというジャンルで同胞社会を盛り上げようと奮闘している選手たちの活躍にも注目していきたいです!
FCコリアのfacebookページもあります。今度、サッカー好きの友人を誘って試合の応援に行ってみようと思います。(理)
●facebookページ
https://www.facebook.com/fckorea1961