出逢いと別れとノーサイドの精神
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3月は別れの季節。
わが子も約1年間預かってもらっていた託児所から今週卒業となりました。
預けはじめるときは右も左もわからない状態で、子どもがうまく皆となじめだろうか、よく見てくれるだろうかと、ドキドキでした。
しかしそんな心配をよそに子どもは託児所内でお友達と毎日楽しく過ごしていたらしく、毎朝託児所が近づくと抱っこしながらも足をブンブン!満面の笑みで、いますぐ飛び出たいというように喜んでいました。
特に仲の良いお友達もでき、連絡帳には毎回楽しそうに仲良く遊んでいる姿が描写されていました。
託児所内で、ひとり在日コリアン、名前も本名で通っているので、お友達のひとりは最初わが子の名前を覚えるのに苦労したそうです。
それでも、子どもたちは国籍や名前の違いなどなんら関係なく楽しく過ごし、徐々に名前もふつうに呼び合い、先生たちもオンマ、アッパと私たちを呼んでくれ、私たちの文化に興味を持ってくれました。
私が韓国の親戚から大量に届いたミッパンチャンのキムチや韓国のりをおすそわけすると、美味しかったととても喜んでくれたり、チョゴリ姿の子どもの写真を見せては、感嘆の声をだしたり、1歳のお祝いではどういった風習があるのか等教えたり。
日本の方たちと約1年かけてお世話になり、私たち在日コリアンのことを知ってもらう、わかってもらうということが、新鮮な体験でもありました。
また新たな場所で新たな方たちに子どもがお世話になりますが、これからもっとたくさんの日本の方たちに在日コリアンという特殊だけれど当たり前な存在を、普通に、何の構えもなく知ってもらいたいと思います。
そして、何の偏見も差別もない、最近観た映画の中ででてきた言葉を使うなら、ノーサイドの精神が満ち溢れたなかで、子どももスクスク育っていってもらいたいと思うのです。(愛)