世界卓球東京大会で北南戦
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以前のエントリでも書いたとおり、先月28日から東京で卓球の世界選手権が開催されています。
グループリーグ最終日の昨日、男子チャンピオンシップディビジョンのグループD、朝鮮民主主義人民共和国対大韓民国の「北南戦」が行われました。
朝鮮男子の世界ランクは27位、一方の韓国は5位。ランキングの差を証明するかのように、朝鮮は第1試合と第2試合を連続して落とし、0-2。フィールド・オブ・プレーで写真を撮っていた私も、「ああ、もう終わったな…」とあきらめていました。
しかし、ここから「奇跡」が起こります。朝鮮チーム3人目のチェ・イル選手が韓国のチュ・セヒョク選手にセットカウント3-2で競り勝つと、流れは一転。続く2試合も連続して奪った朝鮮が結局3-2で逆転勝利を収めました。
最後の試合を制したキム・ナムチョル選手が渾身のガッツポーズ!
朝鮮男子チームは予選リーグを3勝2敗の成績でフィニッシュしましたが、惜しくも決勝トーナメント進出はならず。女子は4勝1敗の好成績で、本日から始まる決勝トーナメントに駒を進めました。1回戦はウクライナと対戦。これに勝てば、明日の準々決勝で世界王者の中国と当たります。
韓国は男女とも決勝トーナメントに進出しました。
そして、大会序盤の盛り上がりに寄与しているとツイッターやフェイスブックなどのSNSでも話題になっているのが、観客席の一角を真っ赤に染める在日同胞応援団。連日、大勢の人々が会場を訪れ、朝鮮選手団に大きな声援を送っています。この日の北南戦では、朝鮮国旗に交じって、白地に空色の朝鮮半島が描かれた「統一旗」も登場しました。
試合終了後、応援席で「우리의 소원은 통일」(われらの願いは統一)の大合唱が沸き起こったのがこの日一番の印象深いシーンでした。(相)