世界卓球、朝鮮の選手を応援
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4月28日から5月5日まで開かれた世界卓球団体戦に朝鮮民主主義人民共和国から選手たちが出場しました。男子はあと一歩で決勝トーナメントに進めず、女子は優勝した中国に破れてのベスト8でした。試合内容を見ると、男女とも非常にがんばったと思います。
選手たちは昨日の6日に日本を離れたのですが、産経新聞のネット版によると、成田空港から出る際、日本で買った卓球用品やお土産が没収されたということです。これが本当なら、腹立たしいの一言です。ホスト(主催国)がゲストに対してすることではありません。日本が朝鮮に対して行っている「制裁措置」の愚かさ、不当さは、このブログでも繰り返し書いているので読んでもらいたいと思います。
さて、私も5月1日、朝鮮の選手の応援に行ってきました。連休前の出来事で気の抜けたビールのようですが、簡単に書きたいと思います。
予選リーグの最終戦で、男子が朝鮮対韓国という北南対決。朝鮮女子はスロバキアとの対戦でした。
4時10分ごろに会場に到着すると、朝鮮大学校学生たちを中心とした赤の応援団が観客席の一画を埋めていました。私は応援団の横、少し離れたところに座りましたが、どんどんと同胞が増え、試合が始まる頃には私の後ろも応援団で埋まってしまいました。
応援団は試合中、朝鮮の選手が得点するたびに「계속 전진(この調子で行くぞ) チャチャチャ ヤー!」と声を挙げ続けます。また北南対決ということもあり、統一旗もふられていました。
4時半から男子の試合がスタート。
たまたま会場で会い横に座った卓球に詳しい友人が、「韓国には勝てないやろう」と応援に来た者とは思えない発言をします。しかし、朝鮮は一人目のキム・ナムチョル選手、二人目のキム・ヒョッポン選手と立て続けに敗退。
私は試合当初、応援団の声援に呼応することもなく冷静に観戦していましたが、キム・ヒョッポン選手が劣勢になりだす頃には、イスに半分寝そべるように座りながら頬杖を突くなど完全にだらけてしまいました。肩こりも激しくなり、2連敗すると「もうだめだな」とあきらめムードに。
しかし、そこから朝鮮は大逆転勝利をおさめます。それについては5月2日の(相)さんのブログや朝鮮新報の記事に詳しく感動的に書かれています。最後の試合、キム・ナムチョル選手が快進撃を続けると俄然応援にも熱が入り、試合開始当初、だらけた応援をしていた自分を深く反省したのでした。
男子の試合が終わったのが8時。3時間半にわたる熱戦でした。横ではすでに女子の試合も始まっていました。応援前、男子の試合が終わって7時半からの女子の試合が始まるまで、どうやって時間を潰したらいいのかと心配していた私は愚か者でした。
男子の試合の後半くらいから、後ろに座っていた若い(?)女性たちがしきりに「ビールが飲みたい」を連発していたので、こちらも飲みたくなり男子の試合が終わった後ビールで乾杯。卓球に詳しい友人がおごってくれました。「勝てない」と言ったことを反省したのかもしれません。
緊張した男子の試合とはうって変わって、女子の試合は楽勝ムードで、再びだらけた応援に。朝大生たちは疲れも見せず終始変わらず熱い声援を送っていました。立派です。
男子も女子も選手たちは試合が終わった後、観客席に向かって手を振り熱い応援への謝意を表してくれていました。写真は、そんな私に手を振ってくれる女子選手。
朝鮮選手の試合に足を運んで、勝利するところを見るのは本当に久しぶりです。男女ふたつの勝利を堪能できて大満足の1日でした。(k)
Unknown
>成田空港から出る際、日本で買った卓球用品やお土産が没収されたということです。
これ自体は産経の誤報のようです。
http://ameblo.jp/sanpurena/entry-11844182523.html
まったく何を考えて、こんな人騒がせな誤報を流すのやら……
Rawanさんへ
いつもコメントありがとうございます。
卓球用品やお土産が没収されなかったということなので、産経の記事は誤報ですが、朝鮮の選手だけ特別なゲートを設けて荷物を検査し、「没収」したものもあるようなので、日本政府の行ったことは許せるものではありません。不当な「制裁措置」は一刻も早くやめなければなりません。
Unknown
>朝鮮の選手だけ特別なゲートを設けて荷物を検査し、「没収」したものもあるようなので、日本政府の行ったことは許せるものではありません。不当な「制裁措置」は一刻も早くやめなければなりません。
まったくそのとおりですね。
そもそも、事前手続きを十分にやっておかないと当たり前にお土産さえ買えないという不当性は許しがたいです。