101年の音
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今年の連休も大阪に帰郷し、ゆったりまったりと過ごしました。
どこかぼーっと無になれる所に行きたいなーと考えていたら、両親がいま話題の「道の駅」にハマっているという話をしていたので、だったら久しぶりに温泉にでも行くか!とその場のテンションで温泉を探すことに。
いろいろ検索した結果、母がかねてから行きたかったいう「南天苑」という旅館に日帰り温泉に行くことにしました。
南天苑は、もとは堺大浜にあった「汐湯」を、昭和10年に大阪府河内長野市天見にそっくりそのままの形で移築し、高野山参詣のための温泉旅館にしたのが始まりなのだとか。
なんでもこの旅館、東京駅などを建築した辰野金吾の作品で、2003年7月1日に国の登録有形文化財に登録されたそうで、今年で101年目になるそうです。
床や階段を歩くたびにミシ…ミシ…という静かな音が鳴り響き、多少大丈夫かと心配しつつも、「おお…これが101年という歴史の音か…」と静かにノスタルジーに浸っておりました。
温泉後の昼食もちょうどいい量で大変美味しゅうございました。
中庭や周辺を散策。
このあとは、道の駅に立ち寄り、野菜や植物などを物色。
私はといえば、父が買ってきたたい焼きを頬張り、同じ大阪とは思えないほど豊かな自然に囲まれながら静かに黄昏ていたのでした。(麗)