異常気象とW杯
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日本は梅雨入りしたようですね。こっちはまだです。朝鮮に来て1ヵ月が経とうとしていますが、外出時に傘を使用したのは1回きりで、ほとんど雨が降っていません。田植えも終わるというのに雨が降らず、周囲からはためいき混じりに恵みの雨を請う声がちらほら聞こえてきます。
そんな中、平壌支局のオフィスでデスクワークをしていた先日のこと。
雨音が聞こえてきたので、(夕立かしら)と思いながら気に留めず仕事を続けていました。が、次第に激しくなる雨音…。いくらなんでも雨でこの爆音はないだろうと窓の外を見たら、大粒のひょうがボッコボコ降っていました。これには平壌支局のガイド役のYさんも驚いたようで、「写真撮ったか!?」と登場。なんだか楽しそうで、興奮気味でした(笑)。いわく「こんなのは数十年に1度あるかないか」だそうです。
あっという間に平壌ホテルの裏庭も真っ白に。私が見た中でも大きいもので直径2センチはありました。外を歩いていた人は相当痛かったろうと思います。異常気象に浮かれて写真撮影に興じたりして、気の毒なことをしたなと後々思ったり。
話は変わり、W杯が開幕しましたね。日本ではさぞ盛り上がっていることでしょう。朝鮮ではテレビでの生中継はありませんが、後からダイジェストなどで放映はするようです。でも「スポーツの常識」というテレビ番組で、W杯開催にちなんでW杯創始者のジュール・リメを紹介するプログラムが組まれていたり、朝鮮でもほんのちょっとだけW杯の雰囲気を感じられます。
先日、愛知朝高と一緒に平壌国際サッカー学校を参観した際は、「同校の児童ら(11~13歳)VS朝高生」でゲームを行ったのですが、2-4で負けました。朝高が(笑)。
同校には国内から集めたサッカー少年ら131人が在籍しており、現在、在学生の38人がスペイン、イタリアなどヨーロッパをはじめとする海外遠征に参加しているそうです。試合を終え、サッカー部のある生徒は「日本の同年代にもひけをとらない技術。人工芝で設備もいいし。将来この子たちの中から国家選手が生まれると思うとうれしい」と話していました。今回のブラジル大会、W杯2大会連続出場は惜しくもなりませんでしたが、今後に期待を持たせてくれるミニゲームでした。(淑)