金日成広場で猪木氏一行と会う
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周知のとおり、先週から今週にかけて参議院議員のアントニオ猪木氏ら日本の国会議員6人が朝鮮を訪れていた。この間、平壌ホテルに滞在している在日同胞も関心を寄せており、「猪木に会えるかな?」と、どこかで居合わせることを期待する声もあった。
そんな中、猪木氏一行への取材許可が降りたのは土曜日の夜。日時は明日5時から、場所は金日成広場。え、なんで? 屋外で取材?
蓋を開けてみると、日曜日(13日)に福岡で猪木氏主催のプロレスイベントがあり、そこに平壌から生中継でメッセージを送るということで、朝鮮新報の取材も同じ場所で行われたのだった。なるほど、それで平壌を代表するスポットの一つである金日成広場が選ばれたわけだ。
猪木氏らは、平壌市内の各施設や開城などを訪問。今回訪れた議員の中には初めて訪朝する人や十数年ぶりに訪朝する人など様々で、紋繍プールや美林乗馬クラブ、開城工業団地などを訪れ、朝鮮の経済発展を実感したと話していた。
朝鮮労働党の姜錫柱書記との会談について、猪木氏はじめ国会議員らが一様に話していたのは、朝・日関係改善への朝鮮側の意気込みだった。会談では8月末に平壌で予定している国際プロレス大会について話し合われたほか、朝・日関係について幅広く意見が交わされた。
会談について猪木氏は、「会談は儀礼的な雰囲気はなく、笑いあり冗談ありで、忌憚なく率直な意見が交わされた。会談では、関係改善における朝鮮側の非常に熱い期待を感じた。日本では拉致の問題が大きく報じられているが、両国におけるいろいろな問題をトータルで解決していかなければならない」と話した。他の議員らも、「連日にわたって労働党の幹部のみなさんとオープンな話し合いをできた」「日本と連携を取りながら、両国間の信頼関係を積み上げていくことが重要だという朝鮮側の意思を感じた」などと話していた。
一方で、今回の訪朝にあたって少なくない議員が党内でバッシングを受けたと話していた。猪木氏においても、昨年11月に訪朝した際、国会の許可を得なかったとして与野党からバッシングを受け、30日の登院停止という処分をくだされた一件もあった。猪木氏が「朝鮮側のメッセージをわれわれが日本に送ることによって、日本側の姿勢もまた変わってくるはず」と話していたように、今回訪れた議員らも少なからず双方における温度差を感じたのではないだろうか。
広場では、お約束のアレも披露。
「元気ですかー! 行くぞー! いち、に、さん・・・」
「ダーーー!!」
8月30、31日に柳京・鄭周永体育館行われる「インターナショナル・プロレスリング・フェスティバル in 平壌」にはプロレスや格闘技の試合、テコンドー、合気道、シルムの演武など、日本や米国、フランス、オランダなど10ヵ国のプロレスラーが集結するという。ポスターを見る限り、いくらプロレスにうとい私でも、錚々たるメンバーなのは一目瞭然。大会は両日とも生中継され、ネット配信なども予定されているそう。一連のスケジュールを見ると、プロレスの試合以外にも選手らと市民や子どもたちとの交流会、レセプションなどさまざまなイベントが予定されており、各旅行社ではイベントの観覧日程が含まれたツアーの販売も始まっている。
ところで平壌の人たちはプロレスに関心はあるのだろうか? 周辺の人に聞いてみると、ピンと来ないのかこれといった反応は返ってこなかった。ことプロレスに関してはこちらにも温度差があるようだ。(淑)
アントニオ猪木氏
国会議員のアントニオ猪木議員は、よく朝鮮民主主義人民共和国へ訪朝し、日本と朝鮮民主主義人民共和国の架け橋になっていただいていますね。日本人も、まんざら捨てたものではないでしょう。私も在日コリアンの方々と仲良くお付き合いをしたいのですが、要介護3の老父の介護や経済的な問題があり、お付き合いをしたくても、そんなにうまくいきません。図書館で「月間イオ」を借りて読む位です。近くのコリアン料理店で、時々キムチを購入するくらいです。私は無職なので、在日コリアンの方々とは、お付き合いが出来ないのです。