さよなら、旧校舎
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7月27日。地元の東京朝鮮第6初級学校で旧校舎お別れ夜会があった。
新しい校舎が出来上がり、いよいよ古い校舎は取り壊される。
校舎には子どもたちが思い思いに書いた言葉たちが。ここでの記憶がこれからどんな形で残っていくのだろう。。。
2階の教室ではこの学校に通った卒業生や教師たちのアルバムが所せましと飾られていた。
印象に残ったスナップ。
学校に残っていた写真群を見たのは初めてで、それはそれは「歴史」を感じるに十分だった。
この学校を卒業した友人が、「学校の、地域の歴史を整理したい。子どもたちに伝えたい」と言っていた。私もそう思う。「一人でできるような簡単なことではない。でもいつかやらなきゃね」と話し合った。
娘が通った保育園の友だちも来てくれて、「おいしいおいしい」とスジの煮込みを3杯もおかわりしてくれた。
宴もたけなわ、東京朝鮮歌舞団の朝鮮舞踊を見ていると、校門の前で、近所のおばさんとバッタリ会った。日本での生活が苦しくて、日本国籍を取ったというチョソンハンメだ。吸い込まれるように、踊りに見入っている。
「キレイだね~」
「ハンメ、懐かしい?」と聞くと、うんうん、と笑みを浮かべながらうなずいていた。
近所の人が気軽に立ち寄れるハッキョに。夜会の日はいつもこんな気持ちに包まれる。(瑛)