闘いの始まりはこれから
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7月29日、愛知では「無償化」裁判の第8回口頭弁論が行われました。イオでは今年度から、自分たちの闘いについてより多くの人に知らせたいという思いのもと、全国の「無償化」裁判運動を随時紹介する「裁判記」という連載をはじめました。できるだけ記者が現地に行くようにし、私は愛知を担当しています。
この日はとんでもない猛暑、そして学生たちは夏休みというのに、名古屋地裁前には傍聴券を求めて過去最高の184人が集まりました。私は開廷の約50分前に到着したのですが、その時にはすでにたくさんの人が列をなしていました。ここからすでに、裁判への関心の高さが伝わってきました。
私も実際に傍聴して、意見陳述をする原告の声を聞きました。原告の男性は、「無償化」適用を訴える街頭宣伝などで「国に帰れ」「拉致被害者を返せ」など、蔑みの言葉を受けるのは日常茶飯事だったと話します。「その度に『やりとげなければ』という気持ちと、『なんで自分たちが』という思いを持った」とその葛藤についてのべていました。しかし、多くの人が支えてくれるのを見て、自分が代表となり声を上げねばと決心したそうです。
「日本政府のみなさん、聞こえていますか」―。男性は声に一層の力を込め、裁判は単なるお金のための運動ではなく、朝鮮学校と民族教育を守るための闘いだということを強調し、「もう自分自身である朝鮮学校がなくなるのをただ見ていられない」と切実に訴えました。意見陳述のあと、傍聴席からは自然と数人の拍手が起こりました。
傍聴に漏れた人々は、留学同東海が主催する学習会に参加します。また毎回、口頭弁論が終わると報告集会が開かれ、その日の内容報告と支援者たちのアピールが行われます。原告男性の力強い気持ちが参加者の心に火をつけたかのように、この日はなんだかいつもよりも会場が熱を帯びていました。
三重、岐阜からも足を運んだオモニたちは、子どもたちが闘いの先頭に立ち、また多くの人の支援があることについて話しながら、自分たちも運動を続けていくことを話しました。2人とも気持ちが高ぶって涙をこらえる姿も見せていました。そして、この日は愛知朝鮮中高級学校、高級部2年の生徒たちがアピールをしました。朝鮮大学生が作った「声よ集まれ、歌となれ」の歌詞を配り、歌に込められた思いを話した後、会場全体で歌をうたいました。
最後に、中谷雄二弁護士が発言をしました。中谷弁護士は開口一番、「いまこの裁判運動で不足しているものがある」と言い放ちました。参加者たちの表情が引き締まります。
「国が何を言っているか、自分たちが何を主張しているのかをハッキリと知らなければいけない。国が言っていることの中身を理解しよう。そしてそれがいかに間違っているか、侵害されているものは何かをきちんと見極めていこう。そのために学習会なども積極的に開いていくべきだ」。それは、ただ参加するだけでなく、全員がきちんと自分たちの闘いについて正しい認識を持ち、裁判運動の質をより一層高めていこうとの本気の呼びかけでした。闘いの始まりはこれからです。(理)
お疲れ様でした、そしてありがとうございました!
猛暑の中、取材お疲れ様でした。
このように出会えたこと、幸せに思います。
私達は現場で闘っていますが、イオの皆様のアツく賢明な取材を通して力を得ますし、それらが素晴らしい記事となり全国に配布され在日同胞が一つになれると思います。
お互い頑張りましょう!
朝高生ピックアップしてくださりコマッスンミダ^_^
少しの時間ですが色々話すことが出来てとても力になりました。
お互い活動場所、そして内容は異なりますが、心は一つです!
いつもイオブログ拝見しています。
貴重な情報、そして楽しい記事をいつもコマッスンミダ^_^
イオブログ、チェーゴインミダ!!!!
Re:コメントありがとうございます
金鐘哲ソンセンニム
コメントして下さってコマッスンミダ!
取材先ではいい話をたくさん聞けました。
私も、裁判運動に携わるみなさんの姿や言葉から沢山の刺激とやる気をもらっています。
世論を少しでも喚起できるよう、積極的に発信して行こうと思います!
また出張の際はチャルプタッカゲッスンミダ。
いつも日刊イオをご愛読下さってコマッスンミダ~(^∇^)!