生野西の「見守り隊」に感謝の手紙
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前回の私のブログで、大阪出張の際に訪れた生野朝鮮初級学校付属幼稚班のことを書きましたが、今日はもう一つ訪れた大阪朝鮮第4初級学校に関連することを書きたいと思います。
月刊イオや朝鮮新報でも紹介されたことがありますが、大阪第4に通う同胞児童たちの通学の安全を守るために、生野西地域の顧問たち(ハラボジ、ハルモニたち)が毎日、通学路に立っています。
雨の日も雪の日も毎朝8時に、通学路の交差点など要所8ヵ所に黄色い旗をもって立ち、児童たちがやってくると誘導したり車を止めたりしているのです。その名も「見守り隊」。昨年7月から始まりました。子どもたちは顧問たちの姿を見つけると、帽子をとって「アンニョンハシムニカ」とあいさつします。
大阪第4は、生野西という一つの狭い地域から児童たちが通い、一つの地域で支える独特の朝鮮学校です。だから保護者だけでなく、子どもを学校に送っていない同胞たちも、地域が一体となってハッキョ(学校)のために様々な活動をしています。昨年6月からは、「チョアヨ、ウリハッキョプロジェクト」というハッキョを支援するプロジェクトがスタートしました。
その一環として始まったのが顧問たちによる「見守り隊」の活動でした。顧問たちが集まって相談した時に、通学路の安全を守ろうという話が出たそうです。その時に、ある女性顧問が「そんなんやったら、明日からでもできるやん」と発言。そうして実際に翌日から「見守り隊」がスタートしたとのことです。
「見守り隊」の活動を終えて、大阪第4の前で記念撮影
大阪第4のすぐ横には御幸森小学校という日本の学校があります。場所柄、同胞児童もたくさん通う小学校です。真横にあるので当然、ふたつの学校の児童たちは同じ通学路を通ります。
顧問たちの「見守り隊」は、大阪第4の児童たちだけでなく、当たり前ですが、御幸森小学校の児童たちが通っても旗をもって車を止めたり誘導し安全を守ります。日本の児童たちも「ありがとうございます」とあいさつし、顧問たちも「元気に行っておいで」などと声をかけます。私が取材した時も、顧問たちと御幸森小学校の先生たちが一緒に立って子どもたちを見守っている姿が印象的でした。
私が出張から帰った11月5日のこと。
毎日安全を守ってくれる顧問たちに、御幸森小学校の子どもたちが感謝の気持ちを込めた手紙を送りました。その写真が生野西地域から送られてきたので紹介したいと思います。
手紙には「ぼくたちを見守ってくれてありがとう! これからもよろしくお願いします。」(写真上)、「いつもありがとうございます。いつも朝早くにありがとうございます。これからもよろしくおねがいします。」と書かれてありました。
顧問たちの「見守り隊」。とてつもなく大きな活動だと思います。(k)