完成!イオ12月号
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先ほど今年最後の月刊イオ12月号ができあがりました。
特集は「3、4、5歳 心と体を耕そう!」-幼児教育を取り上げました。日本には、「3つ子の魂百まで」、朝鮮には「세살버릇 여든까지 간다」ということわざがありますが、五感満開のこの時期に子どもの目には何が映っているのか、大人は人生の先輩として何をしなければならないのかを考えてみました。
今まで幼児教育の特集は、「民族教育」の側面からのアプローチが多かったのですが、今回はその前提ともいえる「幼児期そのもの」に迫ってみました。しかし、企画を進めるなかで、編集部の思い込みは何度となく検討を迫られました。そのすべてを反映はできませんでしたが、私自身、改めて、「3、4、5歳児の不思議と可能性」を再発見できた新鮮な取材の日々でした。
巻頭には、自然の中で子どもたちを育てている風の谷幼稚園園長のエッセイ、他にも、教育心理学者が考える「3、4、5歳の社会性と民族的アイデンティティ」をはじめ、子どもとスキンシップしながら遊べる、ごっこあそびや指あそび、大阪・生野や横浜市の鶴見朝鮮幼稚園ののびのび保育を紹介しています。日本に暮らす私たち在日コリアンが抱える子育ての悩みにも目を向けてみました。
もう一つの目玉企画は「ウリデザイナー名鑑」。デザイナーとして活躍する20、30、40代の皆さんを紹介しました。ファッションデザイナーのハンアンスンさんはじめ、そのアイデアあふれる作品は、誌面を開いて「見ていただきたい!」としか言いようがありません。
他にも、来たる12月15日に創立40年記念公演を行う金剛山歌劇団の舞台裏などを取り上げています。
今月号で終わる連載もいくつかあります。「1世をキャンバスに」では、この連載で唯一・1世の描き手となる画家の呉炳学さんが1947年に描いた自画像を載せました。4ヵ月、平壌に滞在した(淑)さんの「お出かけピョンヤン」では、朝鮮の託児所事情を取り上げています。
「日本列島トンネ探訪」「マイランチ」「コマプレスが行く!」「朝鮮問題ナナメヨミ」「koreans@world」「朝鮮学校の12年」「がんばれハップモ」「声に出して読みたい朝鮮語」「う・り・お・や・つ」「マンガ朝鮮の民話」など、名残り惜しい連載の最終回は、どれも読みごたえバッチリです。ご購読は、WEB版イオ:https://www.io-web.net/からも可能です。(瑛)