12月、このやっかいなもの
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来年1月号の編集作業が最後の追い込みに入った。校了日は明日10日。誌面が一新され、新たな企画も多く始まる1月号の編集はとくに時間と手間がかかるので、編集部内に漂う殺気も普段の3割増しだ。
師走を迎え、世の中も慌しさを増してくるこの時期の風物詩といえば、そう、忘年会だ。
個人的に今週土曜日(13日)から怒涛の忘年会ウィークに突入する。職場、地元の同胞コミュニティ、仕事上のつながり、プライベートの友人・知人など、いま現在スケジュールが確定しているものだけでも5つほどある。今後さらに増えることは確実だと思われる(体力がもつのか、いやその前に財布がもつのか…)。
だがしかし、あまりのんびりとお酒など飲んでいる場合ではないのだ。編集者、とくに雑誌編集者(さらに言えば月刊誌編集者)の場合、12月は遊べる時期ではない。
それは、「年末進行」というやっかいなものがあるからだ。年末年始は世間が休暇に入る(印刷所、取材対象、外部ライター、そして編集者自身も)関係上、作業スケジュールが前倒しになって、仕事が通常月の5割増しくらいに忙しくなってしまうのだ(もちろん、年末進行があるのは編集者に限らないが)。
クリスマス? 何それ?
しかし考えてみれば、12月と1月は正月休み、2月は28日までしかない、4月と5月はゴールデンウイーク、8月はお盆、とだいたい年の半分ほどは何かしら編集工程が前倒しになる「○○進行」状態なのだが。
…
忘年会の話をしていたのだった(焦)。
実を言うと、私はお酒(を飲むこと)それ自体にあまり興味がない。もっとはっきり言ってしまえば、お酒の何がおいしいのか未だによくわからない。しかし、酒席は嫌いではない。つまり、誰と、いつ、どのようなシチュエーションで飲むのかが大事になってくる。
世間は今週日曜日に投開票される衆院総選挙モード。日々伝えられる各党の公約や政治家の発言、メディアの結果予想など選挙関連のニュースに接し、私たちの社会の行く末に思いをいたすと、どうにも気が滅入ってくる。
とまれ、どうせ飲むなら、楽しいお酒を飲みたいものである。(相)