親子のための月間イオニュース
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ここ数年、日々起きるニュースをどう報じるか、ということを考えあぐねてきたのですが、その一つの試みとして始めた新連載が「親子のための月間イオニュース」です。
1月号は在留カードについて、在日本朝鮮人人権協会職員のソンさんに、2月号は京都朝鮮学校襲撃事件について、担当の冨増弁護士に書いていただきました。
ソンさんは、幼い娘さんとの会話を再現するように文章をつづってくれ、冨増弁護士は、「在特会」の心ない攻撃に深く傷ついた子どもたち向けに、難解な判決文を丁寧に解説してくださいました。添付したのが、その記事です。
そして3月号はアベノミクス。大阪朝鮮高級学校の社会科教員が大阪弁でテンポのいい原稿を送ってくれました。
ニュースとは、現場で発信する人がいて、初めてその事実を知りえるわけですが、子どもの「なぜ?」に応えられる読み物は圧倒的に少ないことに遅まきながら気づきました。
この間、開発教育に取り組む方々に知恵をお借りしていたのですが、イギリスには、「グローバルプレス」というチームが中高生向けの教材を作っているとのこと、世界中でこのような取り組みがあることを知りました。何といっても、原稿を依頼した方々と問題意識を共有しながら、新しい読みものを作り上げていくプロセスが楽しく、勉強になっています。
イオは半分強のページが連載、多くの方の知恵と才能で成り立っています。
その力を引き出せるかどうか、埋もれている力を掘り出すのも編集者の力。2015年にはじまった新連載は多く、残る9回をしっかり準備していこうと思っています。
「親子のための月間イオニュース」で、取り上げてほしいテーマについても、ご意見聞かせてください。(瑛)