「無償化」実現のため、ノンストップ!
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昨日、愛知では「無償化」裁判の第11回口頭弁論が行われました。名古屋地裁前には155人の同胞、日本市民らが列をつくりました。愛知朝高生も課外授業として足を運んでいます。今回は高2の生徒たちが最前列で抽選を待っていました。
愛知では原告による意見陳述が終わり、裁判も第2段階に入りました。今後は、朝鮮学校に対する国の不当な措置とそれを正当化するための理論に、本格的に反論していくことになります。この日は、「無償化」に適用されるための基準となる省令(ハ)を国が削除したことについて、その違法性をズバリ主張しました。
省令(ハ)の内容は「高等学校の課程に類する課程を置くものと認められるものとして、文科大臣が認めたもの」というもの(ものが多いですね)です。朝鮮学校を代表として、より多くの子どもたちに学ぶ権利を保障するための大切な規定でした。法廷では弁護団の仲松大樹弁護士が意見陳述をしました。
抽選にもれた人のために、裁判後の報告集会でも内容の説明がありました。仲松弁護士は、「(イ)(ロ)(ハ)と順番をつけているからわかりにくくなるが、一番の基準は(ハ)にある。『学びたい』という人には平等に権利が与えられないといけない。省令の削除はただ単に最後の項目を取ったのではなく、根本が抜けたんだということを伝えたかった」と話しました。内河惠一弁護団長は、「とてもわかりやすく受け入れやすい論理展開だった。難しい法律の話題を分かりやすく展開することが大事だと改めて感じさせられる内容だった」とのべました。
また、この日は新しく弁護団に入った金銘愛弁護士があいさつをしました。金弁護士は愛知朝高卒業後、朝大の政治経済学部法律学科で学び地元に帰ってきました。「朝鮮学校が『無償化』から除外された時、大学院で勉強をしているだけの自分がもどかしかった。でも現場に出た同級生たちが応援して励ましてくれたことで、今こうして帰ってくることができた。自分も一生懸命頑張りたい」と、時おり涙をぬぐいながら話しました。
その他にも愛知朝高生によるアピールや歌、「無償化」支援のためのチャリティコンサートと愛知朝高での交換授業の案内などがありました。集会後、愛知朝高生たちは金山駅で街頭宣伝も行いました。
最後にイベントのお知らせです。愛知では初めての交換授業だそうです。
多彩な取り組みで支援運動を広げている愛知。これから先の予定もいくつか聞きましたが、ノンストップで走り続けているという印象を受けました。できるだけ現地の姿と声を鮮明に伝えていきたいです。(理)