入学おめでとう!
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4月4、5日にかけて各地のウリハッキョでは入学式が行われ、私も知人の通う川崎朝鮮初級学校に行ってきた。
在学生や地域のトンポたちに見守られながら、祝福を受ける新1年生。幼い頃から何度となく見てきて光景だが、年を追うごとに感慨にひたってしまう。
1年生とは思えないほど流暢なウリマルで決意を語った女の子は、この学校の幼稚班出身。
見守る大人たちの言葉にも、自然と気持ちが重なる。
7年間、この学校の子どもたちに絵本の読み聞かせを続けてきた「トトリの会」のキムドンフィさんは同校にお孫さんが通う。キムさんは、この春に卒業した6年生たちが1000冊の本を読んで卒業したことを伝えながら、「皆さんが子どもの健康のために食事をさせるように、疲れていても愛情マシンになって、本の読みきかせをして、心の栄養を与えてください」と祖父母や父母世代にアピールしていた。
新1年生にプレゼントされた「ビロードのうさぎ」、さっそく読んでみよう。
そして、13年目を迎えた「入学おめでとう応援隊」のオレンジの幟が、今年も神奈川県内の学校になびいていた。
ウリハッキョへの寒風が吹くなか、温かい言葉をかけ続けてくれた日本の友人たち。
初めて朝鮮学校に来たという30代の女性は、「温かい手づくりの入学式を見られました」と笑顔。どれだけ心強いことか。
昨年、都内の朝鮮学校に娘を入学せさせた方が、「ウリハッキョは朝鮮人として生まれてきたことを祝福してくれる場所」と話していたことを思いだす。
「自分が生きていく場所は自分で守る―」。数日前の連ドラではこんなセリフが流れていた。
川崎市では数年前に市長が変わり、長年続いてきた保護者補助金が停止された。小さい子どもたちに何の罪はない。一人ひとりの成長はあっという間だ。少しの財源で子どもにしてやれることがどれだけたくさんあるだろう。図書館とて、日本の学校の比にはならない。お金がないからだ。
しかし、この学校の図書室は立派だ。保護者たちの努力で立派に整えられていて、他校からの見学者も多い。ボランティアという言葉では片づけられない強い意志によって、民族教育の営みは続いている。
ハードより、ソフト。制度的に差別されても、子どもたちの心にまで寒風が入り込まないように…。
こんな思いに彩られた入学式に心が洗われた。新入学生、新園児たちの未来に希望あれ!(瑛)
Unknown
南部初級に、おめでとう隊して参加させて頂きました。
残念な事に、子供達の顔があまり見えませんでしたが、自分が、もう大人なのに、ありのままで受け入れてもらえて(入学式の後の雑談等で)、とても嬉しかったです。