安英学選手のこと
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今年のイオは、30代の在日コリアンを筆者に多数登用しました。
その中の一人が朝鮮民主主義人民共和国の国家代表としてワールドカップにも出場した安英学選手です。
現在、安選手は横浜FCに所属、ジュスタサッカースクールの代表も務め、後進の育成にも力を入れています。
連載は1年を通して12回。安選手がサッカー選手として歩んできた10数年、また熟年期を迎えた選手生活をどのような思いで過ごしているのを描きたいと思っています。
安英学選手や、鄭大世選手の登場で、同胞サッカー界では、「国家代表になる」という目標が語られるようになりました。これは、本当に嬉しいことです。連載では、その歩みを描きつつ、選手たちが華やかさの陰でどんな努力を続け、5年後、10年後、さらには自分の長い人生をどう見据え、日々努力を続けているのかを、伝えられればと、と感じています。
先日、安選手を会いに、千住大橋のジュニスタサッカースクールの練習場に行ってきました。ドイツの育成クラブ「ユーゲント フッスバル シューレ・ケルン」のコーチと子どもたちが来日し、在日コリアンや日本の子どもたちとインターナショナルトレーニングをしていたのです。
ドイツはワールドカップの優勝経験もある世界王者の国ですが、現地でコーチをしていた梁秀誠さん(ジュニスタサッカースクールコーチ)が尽力し、今回のトレーニングが実現しました。
来日した育成クラブはFCケルンやレバークーゼンなどのブンデス・リーガアカデミーへ人材を輩出している「育成の実力者」。
練習試合での勝負所の強さやサッカーへのプライドが、日本の子どもたちに刺激になった、と安選手は手ごたえを話していました。
子どもたちのコーチングについては、梁コーチのブログに含蓄ある言葉が散りばめられているので、ぜひ読んでみてください。
http://www.junistar.net/soccerschool/archives/1074/
この夏に実現した国際交流は、「サッカーを通じて人と人をつなげたい」という安選手の思いが実ったイベントでもありました。
苦しいリハビリを乗り越えた安選手、一日も早くピッチに立つ姿が見たい!
がんばれ、安英学!(瑛)
※日刊イオは夏休みのため17日までお休みします。