五輪エンブレム騒動に思うこと
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2020年東京オリンピックの公式エンブレムデザインが、白紙撤回された。
一連の騒動を見ていて、報道のあまりの過熱ぶりと一部ネットユーザーのあれもこれもパクリなのではないかという疑いの眼差しに、
何も関係のない私でさえもうんざりした。
私個人として思うことは、五輪エンブレムは本当にパクリではなかったと思う。
五輪エンブレムの製作過程や、パラリンピックのロゴデザインとの展開等を知れば知るほど、
よく考えられていて素晴らしいデザインだなと素直に思った。
シンプルな図形ほど似てしまうことは、よくある。
だって、世界中にデザイナーはごまんといて、
シンプルな図形やローマ字は世界共通なのだから偶然似てしまうことはよくあり、
しょうがないと思うのだ。
ただ、彼の場合はその後にでてきた事務所スタッフの不手際などが問題になった。
脇が甘かった。
それにネットユーザーが乗っかって、報道も乗っかった。
ネットでは佐野氏を弁護したデザイナーの作品までも持ち出して、
(え!?これもパクリになるの?これは明らかにインスパイアというものじゃないの!?)と思うものまでパクリとネットではまとめられていてビックリ。
まるで社会的ないじめをしているように私の目には映った。
実際、今回デザインをした佐野氏のコメントでは、様々な被害の状況が語られていた。
今回の騒動は、デザインをする者としては襟を正されるような思いを感じながらも、
あまりの騒動の過熱ぶりに、社会の怖さを感じ、報道の怖さを感じた。
これで、当の本人がもしうつ病になり命でも絶ったら、誰が責任をとるのだろう。
そんな想像までめぐらせてしまった。
朝鮮の悪宣伝をこれでもか!と流した時とどこか重なった。
報道の仕方、ネットでのマナー、そんなものたちをもっと議論すべきではないだろうか。(愛)