きょうだいのイメージ
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先日、ある焼肉店に知り合い数人と食べに行った。
そこでは私の兄と同級生の人がいたので、「地元が大阪」「兄と同級生」という共通点で少しばかりの会話をした。
この二つしか共通の繋がりがないので、話す内容は兄に関するエピソード。
……
「○○(兄の名前)と仲悪いねんな?」
私にとって意外な言葉が返って来た。
確かに兄とはとびきり仲がいいという訳ではないが、実家に帰れば普通に会話もするし、同じ空間にいても気まずくない程度には良好な関係だと思っていたのだれど…。どこ情報だろう?
「いや、別に仲悪くないですよ」
「あ、そうなんや? …でもあれやな、○○(兄の名前)の妹やのに無口なんやな」
“兄の妹なのに”…。
私が無口だったのは「人見知りモード」なだけであって、そこに何故兄を出して来るのかわからなかった。
「そうなんですよ…、…。……」
結局会話はこれで終了したのだが、その人はまた違う誰かに兄の性格やヤンチャエピソードを喋っていた。
そこでピンと来た。
私の兄は(私が知る限りでは)顔が広く、基本的に誰とでもフレンドリーに接することが出来るヤンチャな性格をしている。
だから「ヤンチャな○○の妹なのに無口」の言葉が出たのかな?…と思い、なんだか期待はずれな気持ちにさせてしまって申し訳ないなぁと思った。
反面、きょうだいだからってみんながみんな似たような性格だと思うなよ…とモヤっともした。
しかし、私が持つきょうだいのイメージと、周りが持っているイメージは違っていて当然で、私は「家での兄」しか知らない。
実は「仲が悪い」と周りに言っているのは、兄本人なのかも知れないし、本当の姿はわからない。
あの時あの人は、私との少ない共通点をなんとか結びつけて会話を広げようと努力してくれてたのかなぁと、帰り道に何とな~く考えた。
本当の所はわからないけれども…。(麗)