アジア図書館
広告
イオ11月号では朝鮮・韓国関連の本が多く揃っている図書館を紹介しています。私が今回、取材で足を運んだ図書館の中にアジア図書館があります。
1981年に市民によって設立されました。中央の細い通路を軸に、左右に韓国・朝鮮、中国、・インド・南アジアなど、国と地域別のブースが設けられ、床から天井まで360度、本がぎっしり。本の香りと古風な雰囲気が漂っていて、一般の公立の図書館にない味があります。
音楽会、海外交流、文化交流イベントの開催や、語学スクールの運営などもしていて、本が並べられているだけではない、図書館の枠を超えた場所となっています。
創立から34年間、同館の発展に尽力を注いできた事務局長の坂口勝春さんのお話しが印象的でした。「人と人とが出会い心が通えば、他国を植民地支配したり戦争するなんてことはできない。ここは人・文化・本が出会う場所。アジアに対する偏見をなくし、建前ではない本当の信頼関係を築くための『入り口』です」。
11月号のイオには沢山の図書館が紹介されているので、ぜひ図書館めぐりの参考にしてください。(S)