後を絶たない政治家のレイシズム発言
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政治家によるレイシズム発言が後を絶たないが、数日前にも地方議会でとんでもない発言が飛び出した。
報道によると、9日に開催された埼玉県川口市議会の本会議での国民健康保険の外国人加入者に関する一般質問で、自民党会派の市議が「市内の犬の登録数が今年9月末に2万6399頭で、外国人の数は2万7028人と、もうすでに外国人の方が多くなっている」と発言、ほかの会派の市議から「不適切」と批判が上がった。批判を受けて、問題の発言箇所は議事録から削除された。
発言の主は野口宏明議員(自民党)。発言があった9日の議会後、議長に「誤解を招く発言だった。申し訳なく、発言を取り消したい」と申し入れたという。
そもそも、市内に住む外国人の数が犬の数より多くて何が問題なのか、という指摘はしつつ、犬の数を引き合いに出して外国人が増えたことを語るというのは、「差別、侮辱と受け取られかねない発言」ではなく、どこからどう見ても差別、侮辱発言であり、受け取る側の判断に逃げてはいけない。
公職にある人物としては許されない発言だ。日本ではこのような発言が地方議会の場でカジュアルに飛び出すという現実は忘れずにいたい。(相)