キムチ作り体験
広告
先日、地元の朝鮮学校のオモニ会でキムチ作りを企画した。焼肉屋を営むKオモニに協力いただき、小学校たちに白菜の塩漬けや白菜にヤンニョムをすり込む体験をしてもらったのだ。
元朝鮮学校教員のKさんは、朝鮮語の料理用語も丁寧に説明してくれた。知識より実践だ。
先だってキムチクイズも開催。キムチの始まりは野菜の塩漬けだったことや、キムチの語源がチムチェ(沈菜)だということ、さらには今、日本で一番売れている漬物がキムチということを○×式で答えてもらった。優勝者に贈られたのは大粒の青森産ニンニク!
給食のメニューはピビムパプとわかめスープにした。もちろん、つけたてのキムチを添えて。
50人近い初級部生に、キムジャンをしたことがありますかと聞くと一人もいなかった。多くは在日4世。飲食業を営む家庭は多いが実際に見たことがないのだろう。在日コリアンが日本に広めたキムチ、キムチは買うもの、の時代になったのも不思議はない。
キムチは大量生産されるようになったが、キムチ専門店のおいしさは引けを取らない。手間暇に加えて秘伝のレシピ、ソンマッなのだろう。これも伝える、受け継ぐ人がいないと、いつか途切れてしまう。こんなことも考えた。だからこそ、店のキムチにプライドを持つKオモニの言葉にも静かな感動があった。
子どもたちは自分の手でヤンニョムをすり込んだ感触を忘れないだろう。
来月初めには、新入生、新園児を迎える餅つき大会がある。できたものをただ食べてもらうだけではなく、もち米からどのようにおもちができるのかを体験してもらうことも必要なのでは?とオンマたちで話し合った。料理は深い。(瑛)