6年暮らしてみて
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先月、家賃の更新案内がポストに届いていた。今の家に住んで6年が経とうとしている。
会社が入っていた出版会館が白山にあったため、家も三田線沿いを探して今もその沿線に住んでいるが、もうそんなに経つのか…と複数枚ある書類をぼーっと眺める。
いま住んでいる所は東京でも有名な商店街が近くにあり、私の生活の支えになっている。
地元・大阪の生野区のような下町っぽさが特に好きで、住み心地がいい街でもある。
たまに顔見知り程度の人とすれ違ったり、在日の方もちらほら住んでいる模様。
6年暮らしてみて、商店街の店舗も変わっていくのを見てきた。
中には数ヵ月足らずで潰れてたり、同じ場所にラーメン屋が出来てはまた違うラーメン屋が出来ていたり、ケーキ屋が理容室になっていたりと、何かと移り変わりが激しい。
ほんの数日前まで何もなかった所に新しい店が出来ていることがしょっちゅうで、その度に、店に入るわけでもないのに無駄にチェックしている。
そんなある日、店内でも飲食可能なピザ屋が新しく出来ているのを発見した。
のぞいてみると店員は一人。中年男性だった。恐らく、店主だろう。
その店を横切るたびに、(脱サラしてずっとやりたかったピザ屋をオープンさせたのかな…大変だな)なんて勝手に妄想したり、繁盛しているかを気にしたりと、謎の親心的な気持ちで眺めていたりもした。
その後、ピザ屋はバーガー屋に変わってしまっていた。
6年も暮らしていると、色々と変わるもんだなぁ…と、街の風景を見てそんなことを考えていた。(麗)