神奈川中高生がロボコン出場 9月には全国大会へ
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朝鮮学校の夏休みも終わりに近づいています。夏休みといえば、日頃の学校生活とは違うさまざまな活動の中で新たな経験をする、もうひとつの「学び」の期間だと思います。
8月24日、神奈川朝鮮中高級学校では中級部・高級部生たちが「第18回電子ロボと遊ぶアイデアコンテスト ミドルコース」(神奈川工科大学)に出場しました。WRO(World Robot Olympiad)の全国大会、世界大会の予選も兼ねた大会です。
神奈川中高は2人1組でチームを組み、中級部から1チーム、高級部からは4チームが参加。夏休み期間、それぞれのクラブ活動に打ち込みながら合間を縫ってロボットを製作。大会前日も夜遅くまで調整を行い本番に挑みました。
競技の形式は、大会指定のレゴ マインドストームで作られたロボットを決められたフィールドで走らせ、4つのミッションをクリアしながらポイントを積んでいくというもの。2回競技が行われ、点数が高かった方がチームの得点となり、同点の場合はスタートからゴールまでのタイムで順位が決まります。
神奈川中高は、中級部チームと高級部の1チームがすべてのミッションをクリアし無事完走。高校生は40チーム中ミッションをクリアしたのは11チーム。完走させるだけでもとても難しいことです。
さらに、中級部チームはなんと1位を獲得。高校生の部ほど参加チームは多くありませんでしたが、正確なプログラミングとチームワークでレベルの高い走りを披露しました。9月18日に東京で行われる「第13回WRO Japan決勝大会」に出場します!
神奈川中高では2001年以降、何度かロボットコンテストに参加し成績を挙げてきました。昨年11月には、第3回宇宙エレベーターロボット競技会で高級部生徒が「株式会社カリナ賞」を受賞しました。
この取り組みに力を入れてきた金先生は、ロボットを作る過程は「自分の力で原因を考え、問題を解決する過程」、また「決まった答えを探すのではなく、『学び方』を身に付ける過程」でもあると話します。ロボットコンテストに参加することで、日頃の勉強意欲にもつながるそうです。
児童・生徒たちは「面白い」「かっこいい」とロボット制作に燃えていました。楽しみながら大切なものを学ぶ、貴重な経験となっているようです。(S)