運動会に現れたマンリマ
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今週の日曜日(2日)、息子が通う東京朝鮮中高級学校で運動会が行われた。台風が何個も襲来して雨続きの今年、雨男の私が参加したにも関わらず、当日は晴天に恵まれた。気温もグングンあがって、病み上がりの私にはちょっときつかったが、多くの人たちとも再会できて参加して良かった。
今年の運動会は、学校創立70周年の記念行事の一つとして行われたもので、保護者だけでなく、多くの同胞らが、また東京だけでなく地方の人たちも参加して大いに盛り上がった。
朝鮮学校の運動会を見て、いつも思うのは、競技だけでなく、途中で演じられる踊りなどの集団パフォーマンスが素晴らしいということ。おなじみなのは、朝鮮民主主義人民共和国の大きな国旗を生徒たちがはためかせる集団体操で、見事に演じきった。
面白かったのは、2枚の大きなパネルにペンキをぶちまけるパフォーマンス。
無計画にペンキを塗りたくっていると思いきや(写真1)、最後には2枚のパネルが合体して、「マンリマ(万里馬)」の姿が浮かび上がった(写真2、写真を撮るのを忘れてしまったが、息子を通して写真を入手した)。
朝鮮と言えば、「チョンリマ(千里馬)」である。1956年12月28日、金日成主席が降仙製鋼所(現在の千里馬製鋼連合企業所)を訪れ労働者たちを奮い立たせたことから、チョンリマ運動が始まった。チョンリマ運動による大高揚により、3年間の戦争で廃墟と化した朝鮮は見事に復旧を遂げ不死鳥のようによみがえる。チョンリマは朝鮮の象徴となってきた。
そして今は、マンリマの時代となっている。朝鮮は現在、マンリマの速度で突き進んでいるのだ。学生時代から、「いつかマンリマという言葉が出てくるのではないか」と思っていたが、やはりそうなった。
運動会は、息子が初級部の小さい頃のほうが楽しかったと、思っていたが、全体として、母校の70周年を、マンリマに乗り自分たちの力で盛り上げようという気持ちが生徒たちにあふれていて、気持ちの良い運動会だった。
東京朝鮮中高級学校では、創立70周年を記念して、11月20日(日)に記念集会と祝賀公演が催される。(k)