食欲の秋
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世間は食欲の秋だが…。病気で倒れた後、体調も含め生活全般でいろいろと変化があるが、一番困るのは、食欲がなくなったことだ。
倒れて以来、空腹を感じない。倒れて2ヵ月間、意識を失っていた間、食事はチューブで胃に送っていたようだ。その影響なのか。毎日、3食を欠かさずに食べているが、ただ胃の中に食べ物を入れているだけという感じ。そして、何を食べても美味しいという感覚もない。ものを美味しく食べるためには空腹感が必要だが、それがないから美味しくないし、味覚そのものも鈍感になっていると思う。
好きだった焼肉も、寿司も、ラーメンも、何もかも美味しくない。食べることは人生の中で多くの部分を占め、生きる楽しみの一つとしてあげられるのだろうが、それがなくなってしまったようでショックが大きい。
お酒もあまり飲めなくなった。量を飲めなくなった以上に、酔っ払うことに恐怖心がある(でも、毎日、ビールは少し飲んでいるけど)。だから、ほとんど外で飲むことがなくなった。お酒をあまり飲まなくなって、これまでどれだけのお金をお酒に消費してきたのかがわかって愕然となった。
煙草はずいぶん前からやめているが、この際、お酒もやめてしまおうかと、ふと考える。毎日、嫌なニュースが流れ、朝鮮人が置かれている立場は厳しさを増すが、もともと、お酒で嫌なことを忘れる、やけ酒を飲む、ということがないのでかまわない。
こんなことを書いているけれど、昨日は久しぶりの飲み会だった。話も楽しかったし、不思議なことに出てくる料理がみんな美味しかった。本当に楽しかった。ちょっと、生き方が消極的になっていたと思う。これまで、私の身体を心配していただいていたのか、ほとんど飲み会の誘いがなかったが、これからは飲み会にも参加したいと思う。誘っていただきたい。(k)