ウリハッキョ卒業生として
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北海道朝鮮初中高級学校で創立55周年記念行事が催された。午前から午後にかけて学芸会と記念式典があり、夜は連合同窓会があった。
嬉しい再会と久しぶりの母校の雰囲気にも元気をもらったが、今回は特に学芸会が印象的だった。
幼児らによるお遊戯で始まった学芸会。演目も多彩で一つひとつが丁寧に作られており、見ていてとても楽しかった。
子どもたちがいきいきと頑張る姿は無条件に素敵だ。また、私が高級部だった頃に赤ん坊だった子が立派に司会をしていたのには驚いた。
私が特に感動したのは、高級部生徒たちによる舞踊と決意詩だ(写真上)。朝鮮学校の日常を踏みにじる弾圧。挫けそうになりながらも、一つになって立ち向かっていく高級部生徒たちの演技を見ながら涙が止まらなかった。
北海道初中高の現在の児童・生徒数は55人である。学芸会を見ながらも、その数字を意識してしまう。今の生徒たちも、きっと母校の現状について色々感じているのだろう。表情や目の力がとても強く、それが舞踊にも出ていたと思う。
私が在学していた頃は確か全校生徒が120人ほどいた。5年前は104人だったという。道内に対象となる子どもの絶対数が少ないなど様々な理由はあると聞く。
いまある状態をしっかり守ることも大切。それに加えて、なにか状況を大逆転できるような解決策はないだろうか。
卒業生として、私ができることはなんだろう。(理)