春節@横浜山手中華学校
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1月28日は旧正月でした。中国では春節。新暦の正月より盛大に祝います。
現在、月刊イオ2月号から始まった新連載「日本の中の外国人学校」の2回目で紹介する横浜山手中華学校の取材に取りかかっていますが、同校の子どもたちが、横浜中華街の春節で獅子舞を披露するというので、取材に行ってきました。
「関帝廟あたりにいますよ」と学校の先生から教えてもらったので、待機していると、100メートルほど離れた場所で爆竹の音が鳴り響き、煙が上がっていました。
人ごみの中を潜り抜けていくと、見えました、獅子舞の姿が!
聞くと中華街にある600のお店を5体の獅子舞で回るそうです。
獅子舞が店の中に入ると店員やお客さんの顔が一気に華やいで笑顔になります。
獅子舞は、店内をかけめぐり、2階まで登っていきます。そして、最後は店の入口上についた封筒をパクリ!
封筒には、中華街への寄付が入っているそうです。
獅子舞は男の子2人で動かしているのですが、肩車などアクロバット的な動きもあって迫力でした。
横浜華僑総会や学校卒業生による校友会の皆さんが生徒たちをサポートしています。
獅子舞を体感したのは初めてでしたが、とにかく傍で見ているだけで、気分が盛り上がりました。
それにしても、600件のお店を回る獅子舞部隊、すごいです。今回、横浜山手中華学校を取材するのは11年ぶり、2回目ですが、地域のコミュニティーに守られ、若い力がコミュニティーを盛り上げていく光景に胸が熱くなりました。
日本政府や自治体の保護を受けないので、同胞が守ることが当然だと思われるかも知れませんが、やはり、ここには「学校こそがコミュニティの中心」だという、異国暮らしの中で培われたしっかりとした考えがあるのだと思いました。
「赤」に彩られた中華街を後にした頃は、日は落ちていましたが、幸せな気持ちに包まれていました。
1月号に掲載された「日本の中の外国人学校2017」の初回、東京・阿佐ヶ谷のネパール学校も、読んでいただけるとうれしいです。
前回の連載から11年が経っていますが、日本の中の外国人学校は、日本社会にしっかりとその存在を根付かせつつも、その姿を進化させていると感じています。(瑛)