女性差別のゴルフ倶楽部
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2020年東京オリンピックのゴルフ競技の会場に予定されているゴルフ倶楽部が正会員を男性だけに限定して女性会員をシャットアウトしていることが問題になっている。ゴルフにまったく興味がないしやることもないので知らなかったが、その倶楽部だけでなく、他の倶楽部でも女性会員を認めないところが少なくないようで、また、会員を日本国籍だけに限ると「国籍条項」を設けて在日朝鮮人などを排除している倶楽部もあるという。
オリンピック憲章を持ち出すまでもなく、こんな差別がまかり通っていることに驚かされる。そんな倶楽部の男性会員は、倶楽部の差別体質をどのように考えているのだろうか。認識しながら普通にゴルフを楽しんでいるのなら、差別に加担していることになる。
電車の女性専用車両について、「逆差別だ」と文句を言う人がいる。電車の中で赤ちゃんが泣いただけで「うるさい」と怒る人がいる。その思考のメカニズムがわからない。理解できないこちらの感覚がおかしいのだろうか。いま日本社会では、「常識」「良識」と言われるものがどんどん崩壊していっていると感じている。
女性差別も外国人差別も、世代を経ても様々な差別がなくならない。ゴルフ倶楽部の男性会員の意識にも言えるのだと思うが、差別をする側、優位に立っている側は、その構造を壊したくない。優位な側にいる人間が社会を牛耳り続ける限り、差別はなくならないのではないか。日本では国を挙げて朝鮮人を弾圧し差別する。人々の格差は広がり様々な差別が増大する。この社会はどこへ向かっていくのだろうか。
いろんな問題が次々ともちあがる東京オリンピックだが、個人的には、やめてしまったらと思っている。(k)