4月号は「俳句・短歌」!
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先週3月号の締切が終わり、さっそく4月号の工程に取りかかっています。今回の特別企画は「現代・在日朝鮮人歌集(仮)」と題し、在日朝鮮人に関する俳句や短歌を紹介します。
同胞たちがつくる俳句や短歌は、新聞の寄稿欄や日本のコンクールなどでたびたび取り上げられ評価されています。俳句や短歌という日本の文化に自分たちのアイデンティティをのせることで、キラリと光を放つ作品になるのでしょう。また、日本の方々が日・朝の友好を願ってつくった作品も、温かく味わい深いものが多いです。ということで、さっそく作品探しを始めています。
昨年末、地元に帰った際には、一足先に関連取材もしてきました。札幌市在住の俳人・佐藤天啓さんです。佐藤さんは、日本語と朝鮮語の「ミックス短歌/俳句」なるものを考案した人物なのです。ミックス短歌/俳句とは? 例えばこんな一首。
凍る身を/溶かしてくれる/따뜻한 국(温かいスープ)
その名の通り、日本語と朝鮮語を使いながらつくる俳句や短歌のことです。うまくつくれると、日本語だけだと伝わりきらないニュアンスがほんのり浮き立ってきます。
佐藤さんは、北海道朝鮮初中高級学校で行われている「朝・日交換授業」で、2013年からこのミックス短歌/俳句を使った「歌会」をしています。
歌会とは日本古来の遊びで、事前に知らされたお題に沿って参加者らが歌をつくり、名前を伏せて発表する場。そしてそれぞれが気に入った作品を選び、どこがよかったのかコメントしあいます。匿名にすることで「誰の作品か」など気にすることなく、のびのびと意見しあえる。時には経験年数の少ない人がベテランより票を集めることがあり、そういう部分も面白いと話していました。
ミックス短歌/俳句の取り組みをするにあたって、佐藤さんは独学で朝鮮語も学び、15年と16年の交換授業では朝鮮語で歌会の進行をしたとか。実際、私が取材に伺った時も簡単な朝鮮語を交えてお話しして下さいました。
佐藤さんは他にも、北海道初中高の生徒たちとつくったミックス短歌/俳句ほか、詩、エッセイ、特別寄稿文などを収めた文集『ウナス』を発行しています。京都府在住の詩人が、京都朝鮮中高級学校の生徒と詩集を作っていることに触発されて始めたそうです。これまで第3号まで発行しており、来月には90ページからなる第4号を発行予定。話の流れで、私も寄稿させて頂くことになりました。
そして佐藤さんよりお知らせが。朝鮮学校出身で、編集・発行の応援のために1500円以上ご寄付を頂いた方には、最新号の『ウナス』を1冊差し上げますとのこと。先着20人です。口座など詳細については以下の連絡先へお願いします。(理)
文集『ウナス』発行委員会 佐藤天啓(Email:tennkei2004@yahoo.co.jp)
ご寄付の方、先着20名様に限り贈呈です
ご紹介下さいまして、コマッスンニダ。3月4日(土)に、240部、発行いたします。そのうち、ご寄付下さった先着20名様に限り、贈呈します。●俳句・短歌・詩・エッセイ・特別寄稿と盛りだくさんです。ヨロブン、熱い文章を寄せてくれました。メールをくださいましたら、ご寄付のお振込口座案内と、発送先の受け取りご住所・お名前をヨルラクチュセヨ。