本日、朴槿恵大統領弾劾審判の宣告
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韓国の朴槿恵大統領に対する弾劾審判の結果がいよいよ本日出る。
憲法裁判所は一昨日の8日、朴大統領弾劾審判の宣告を10日午前11時に大審判法廷で行うと明らかにした。昨年12月9日、国会で大統領の弾劾訴追案が通過してから92日。社会的な関心の高さを反映するように、24席の一般傍聴の申請に1万9096人の応募が殺到(競争率は800対1)したという。
大統領の罷免には裁判官8人のうち6人以上の賛成が必要。弾劾が認容されれば、朴大統領は大統領職から即時罷免される。
憲法裁はこれまでのべ84時間45分間にわたって3回の準備手続きと17回の弁論を開き、証拠調査と25人の証人尋問を行った。弾劾が認容されるというのが大方の予想だが、もちろん罷免の可否は主文が読み上げられるまでわからない。裁判官3人以上が棄却または却下の意見を出した場合は弾劾訴追は棄却され、朴大統領は直ちに大統領職に復帰する。
ついでに言うと、憲法裁が常に正しい判断をするわけではない。2014年、統合進歩党の解散を宣告した審判は本当に失望した。
今回の弾劾審判は、テレビのワイドショー的な観点からすれば朴大統領個人の命運が決するという部分が大きくクローズアップされるのだろうが、韓国政治や社会の今後にとっても重大な意味を持つ。結果を見届けたい。(相)