おめでとう!女性同盟結成70周年
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4月26日の水曜日、東京・王子の北とぴあ・さくらホールで行われた在日本朝鮮民主女性同盟(女性同盟)結成70周年を記念する公演を観覧した。「ハンマウム イオ」(訳せば「一筋の心を受け継いで」というような意味)というタイトルの記念公演は、びっくりするほど、うまくて内容の濃いものだった。
合唱と舞踊「祖国賛歌」(写真)で幕が開いた記念公演は、歌あり舞踊あり楽器演奏ありの10の演目が披露された。女性同盟の顧問たちや朝鮮学校児童たちの合唱もあり、ほとんどの出演者は日本各地の普通の女性たち。もちろん、金剛山歌劇団の団員や元団員、朝鮮歌舞団の団員や元団員も出演していたのだろうが、公演の質の高さは、女性同盟全体の芸術性の高さが如実に反映されていたと思う。
在日朝鮮人運動で文化芸術活動は、一貫して非常に重要な位置を占めてきたし運動の中心にあったと思っている。各地で文化芸術のサークル活動は盛んに行われてきたし今も行われている。その根底には民族教育・朝鮮学校での文化芸術教育があるのだろう。朝鮮学校在学中に舞踊や楽器、歌を部活などでやったという人は大変多いはずだ。社会に出た後も、地域のサークル活動で文化芸術を楽しむ人たちは多い。そういった分厚い歴史的・社会的な部分が存分に出た舞台だったと感じた。
そして何よりも、異国・日本の中で、堂々と朝鮮人として生きてきた、女性同盟を自分たちが守り発展させてきた、在日朝鮮人運動で大きな役割を果たしてきた、という誇りや気概がすべての演目と会場全体にあふれていて、見ているこちらも気持ちが良くなった。
会場には日本全国から同胞女性が集まっていた。学生時代や青年同盟時代からの友人、知人らの懐かしい顔がたくさんあった。再会が本当にうれしかった。(k)