日本軍性奴隷被害者の李容洙ハルモニが広島初中高を訪問
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日本軍性暴力被害者である李容洙さんが昨日、広島朝鮮初中高級学校を訪問した。
この間、結成から5年を迎えた「日本軍『慰安婦』問題解決ひろしまネットワーク」が韓国から李さんを招き、広島の数ヵ所で証言集会を開いている。李さんは過去にも数回広島に訪れたが、同校に足を運んだのは今回が初めてだ。
学生用のチョゴリを着て過ごす女子生徒たちを見ながら、「かわいい。昔着ていた頃を思い出す」と懐かしむ李さん。女子生徒たちが寄って来ると、チョゴリのコルムを整えてあげ、手をさすりながらやさしく話をかけた。
体育館には中級部、高級部生徒たち、教員、保護者、地域の同胞や日本の方が集まり、李さんを歓迎。生徒の1人から李さんに花束が送られた。
同校の声楽部と舞踊部が舞台で公演も披露した。
李さんは生徒たちとの出会いを喜び笑顔を見せながらも、一息つき、従軍「慰安婦」とさせられた自身のつらい過去を話した。
李さんは1928年に大邱で生まれ、15歳の時に日本軍に連行され大連や台湾で性暴力を受ける。大連で500人の兵士と自分を含めた5人の少女で船に乗せられた時のこと、台湾の慰安所で抵抗し電気拷問を受けた時のこと、また、生き延びて家へ帰った後の辛い経験などを話した。
「あまりにも哀しくて悔しくて、言えないこともある」。
それでも「正直でいたい」と、これまで語ったことのなかった話も生徒たちに伝えた。
「私は『従軍慰安婦』ではありません。『李容洙』です。アボジ、オモニが付けてくれた名前があります。『慰安婦』にさせたことを日本政府に謝ってほしい。公的謝罪と国家賠償を求めています。当然のことです」
2015年12月の韓日両政府による「合意」に対しても怒りを見せた。「『合意』を新聞で知った。私は協議したことはない。あんな嘘の『合意』をして、日本には法がないのか」。
「若者たちが主役だ。あなたたちがしっかりしないといけない」。生徒たちにはこう繰り返した。
生徒たちは、従軍「慰安婦」の被害者から直接話を聞くのははじめてだったという。中級部生の1人は、「想像するととても恐かったけど、あった事実をもっと知りたいと思った」と感想を話した。(S)
Unknown
いい記事です。
単純に考えて、「南」の「慰安婦」被害者が「北」そのものを象徴するホール画を前にして、チョゴリ姿の在日少女たちに声をかけている写真は、近代朝鮮が行き着いた構造的矛盾をワンカットで象徴づけていると思います。
多くは言いませんが、もう数年経てばこういう写真も撮ることが難しくなっていくでしょう。
日本政府が、その「生物学的解決」が達成される日をひたすら待ちかまえていることを考えると、心の底からヘドの出る思いがします。
Unknown
>近代朝鮮が行き着いた構造的矛盾
これはちょっと誤解を招く表現ですね。
下↓に訂正させていただきます。
近代朝鮮が行き着くことを強いられた構造的矛盾