文在寅大統領の5.18記念辞に思う
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5月18日、韓国の光州で5.18人民蜂起の37周年の式典が行われた。
新しく大統領に選ばれた文在寅大統領が出席して記念辞を行った。在日韓国青年同盟のホームページで全文が翻訳・公開されている。http://hanchung.org/archives/2356
ぜひ全文を読んでいただきたいと思う。その中で文大統領は次のように語っている。
「私はこの場ではあえて申し上げます。新たに出帆した文在寅政府は、光州民主化運動の延長線上に立っています。1987年6月抗争と国民の政府(金大中政権)、参与政府(盧武鉉政権)の命脈をつないでいます。」
記念辞では、「光州精神を憲法的に継承する、真の民主共和国時代を開きます。」とものべている。「五月の死と光州の痛みを自分のものとしながら、世の中に知らせようとした」人々の名前を挙げて追悼したことも心にささった。
式典ではまた、李明博、朴槿恵政権時代には正式に歌われなかった、光州人民蜂起の精神を凝縮した歌『あなたのための行進曲(님을 위한 행진곡)』も、文大統領と共に合唱された。9年ぶりだという。
記念辞を、北との交流・友好を進め、6.15共同宣言、10.4宣言を誠実に履行して行くという大統領の決意の表れだと受け止めたい。
開城工業地区の再稼動や金剛山観光の再開などがいつなされるかなど、注視したい。そして、6.15時代の再来を期待したい。