禁煙から1年
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喫煙習慣を止めてから、さる5月の末で1年が過ぎた。
もう1年も経ったのだな、としみじみ思う。いや、「やっと1年か」と言うべきか。
心機一転、禁煙を決意したのが昨年の4月。かれこれ20年以上、人生の半分以上の期間続けてきた習慣を変えようという一大決心だった。
禁煙を始めた当初に書いたブログのエントリ、
http://blog.goo.ne.jp/gekkan-io/e/06da0ef29b32fe8cb283f507e76c7cab
でも話したことだが、禁煙にあたっては医学の力を借りることにし、禁煙外来にかかって禁煙補助薬のお世話になった。
この間、何度かの挫折を経て、習慣としての喫煙にさよならをしたのが5月28日のこと。はじめはこれほどきついものだとは思わなかった。気分が落ち込む、イライラ、不安を感じる、集中できないといった禁断症状、離脱症状を必死に耐える日々。この期間は、口のさびしさをまぎらわせる飴やガムが手放せなくなった。しかしそれも次第に治まっていった。
煙草を止めてよかった。心からそう思っている。健康にいい、余計な出費がなくなった、家族や周囲の人々から煙草の臭いのことで文句を言われることがなくなった、などなどメリットはいくらでも挙げられる。その反面、デメリットは…何だろう…思い浮かばない(笑)。
今では「煙草を吸いたい!」と思う気持ちはほとんどなくなった。しかし、「完全になくなった」と自信を持って言えないところが、長きにわたって染みついた喫煙習慣の恐ろしいところ。正直に告白すると、この間、酒席などで勧められ、何本か吸ってしまったので、煙草を完全に絶ったとは言えないのかもしれないが、それをきっかけに習慣としての喫煙が復活したということはない。ただ、何かふとしたきっかけで再開してしまうだろうな、という恐れは常に心の片隅に存在している。こうやって煙草をネタにして文章を書くことも、喫煙していた時代のことを思い出してしまうので、精神衛生的にはよくないのだ。
たぶん、煙草とのたたかいは、自分の中で煙草それ自体を嫌悪するようになるまで今後も長きにわたって続くのだろうと思っている。(相)