こどもとぬりえ
広告
通勤圏に昔ながらのおまけをしてくれる文房具屋さんがあり、そこでよく子どものお土産として、ぬりえを買って帰っていた。
ちょうどイヤイヤ期で登園拒否ぎみだったときは、そのぬりえがオンマを仕事に送りだしてくれる原動力になっていたので、新しい物がでるとちょこちょこ買っていた。
はじめは、好きなキャラクターを塗るだけで楽しそうだった。
だが、とある日から、はみ出さないように塗ることを要求し始めた。
そして、少しはみ出しただけで大泣きするようになった。
あ、これでは、絵を描くことが嫌いになってしまう、ぬりえはまだ早かった!と多いに反省し、ぬりえは一時禁止とした。
はみ出してもいいんだよ!
泣くのなら、もうぬりえはできないよ!
と。
そして、数ヶ月後、禁止されると無性にやりたくなるのか、成長したからなのか、
「泣かないから、ぬりえしたい!」と言うように。
保育園でもぬりえを楽しんでいて、
いまは大人が思いつかないような配色でたくさんの色を使い、ぬりえを楽しむようになった。
黙々と塗ったあとは、「あー腕がつかれた!」と一丁前のことを呟いている。
そのぬりえを見ながら、
色塗りや絵を描くことを、日常として、ずっと楽しんでくれればいいな、と思った。
そして出来る限り、こどもの絵は残しておこうと思う。
大人になると、こどものようなのびのびした絵はなかなか描けなくなるのだから。(愛)